<聞いて得する>除草剤 犬が舐めたらどうなるか? 庭師が解説

お世話になります。

お庭の管理をしているなかで雑草の問題は欠かせないのですが

雑草は砂利や土部分 芝生などあらゆる場所に生えてきてとても厄介です。

そこで少しでも雑草の悩みを解決すべく除草剤を撒いて対処するご家庭も増えてきました。

除草剤を使うにあたり、よく相談を受けるのが

ペットへの影響はどうなの?

ということです。

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最近は道路の草とかも除草剤で枯れてるんだよね!散歩も危なくて行けやしない!

そこで除草剤を使った場合のペットへの影響を解説していきます。

除草剤の種類

まず除草剤には大きく分けて2種類あり、

液体のものと粒剤のものに分かれます。

液体は大体が希釈(水で薄める)で使うものがほとんどで粒剤は箱詰めになっておりそのまま散布する形です。

液体

業者や自治体でよく使われているのが液体による除草剤です。

液体除草剤はグリホサート系とグリホシネート系とで分かれます。

粒剤

駐車場やお庭でも使われる除草剤で

ヘキサジノン系などがあります。

系統別の除草剤の種類

グリホサート系

液体除草剤のグリホサート系で代表的なものは ラウンドアップ という除草剤です。

インターネットで引用

あらゆる草を根ごと枯らしてくれる除草剤で業者も用途に応じて使っております。

グリホシネート系

グリホシネート系の除草剤の代表は バスタ という除草剤です。

インターネットから引用

撒いてから2~3日で効果が現れる速効性があり、作物の近くに撒いても優しいとされています。

粒剤 ヘキサジノン系

ヘキサジノン系の代表と言えば ネコソギ という除草剤です。

インターネットから引用

箱を空けると袋に粒剤が入っていてパラパラ振りかけて使用します。

ここからは種類ごとのペットへの影響を考えて行きます。

ペットへの影響

ラウンドアップ バスタ

グリホサート系 グリホシネート系の除草剤でよく使われているポピュラーな除草剤です。

調べてみるとどうもグリホサート系やグリホシネート系はペットには相性があまり良くなさそうです。

というのも効き目が強いためかけてすぐに仮に舐めたり、食べてしまうと少なからず影響が出ると考えられます。

考えられる症状として

下痢
嘔吐
ふらつき
血尿、血便
食欲不振
脱水症状
呼吸が荒くなる
けいれん

などがあるとされています。

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枯れている草はわかるけど、まだ緑の草なんかは除草剤がかかっているかわからないからなあ‥

現在の除草剤は一昔前と違い安全性に考慮されて作られているためそれほど酷い症例はあまり確認されていませんが

100%大丈夫とはいえないため上記の症例も考えられますよということを理解しなければなりません。

上記の症例が出た場合は水を飲ませたり動物病院を受診したりしましょう。

安全性を確保するために

ただ街中ではあらゆる場所に除草剤が撒かれている場合があり、それが犬の散歩コースである場合もあると思います。

参考までに除草剤がよく撒かれる時期をまとめておきます。

3~10月頃

およそ半年超撒かれる可能性があります。

というのも草の生育はこの時期にかなり旺盛になるためです。

特に6月から9月頃は梅雨と猛暑で草の延びが特に盛んで除草剤の頻度が上がっていると考えて良さそうです。

逆に11月から2月頃は

寒い時期で草も生えず除草剤を撒く必要がほぼないためほぼ安全といえます。

また、散歩をさせるときには縁石の周りは除草剤が撒かれている可能性があるため出来るだけよけて歩きましょう。

草がないところを歩くのは行動上無理なので明らかに草が茶色くなっていたりする場所は除草剤をかけて効いているということなので

避けて歩かないようにするなどすると良いでしょう。

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春から秋にかけては散歩の際は、草の周りを歩かないように気を使った方が良いですね。

お庭の場合

お庭などご自分で草を管理して除草剤を使った場合の対処法です。

希釈を薄くしてかける

お庭で犬を放したりする場合は草を舐めたりすることもあると思います。

そのため念を入れて出来るだけ薄く除草剤を散布しましょう。

100%安全であるとはいえませんが症例のリスクを下げることができます。

ただ薄く散布すると草が枯れにくくなりますのでこまめに撒くなどの対処は必要です。

除草剤は使わずひたすら手で除草作業

この方法が一番安全かもしれません。

ただ労力がえげつなくなるので少しずつ無理のない程度に行いましょう。

ネコソギ

ヘキサジノン系の除草剤に関しては調べによると人体や動物にそれほど影響はないとされています。

ただ粒剤の除草剤は液のものと比べて土に入り込み残留効果があるとされています。

つまり長く効くように成分が働いていることになります。

土に入り込んでいるとはいえ草にもかかっているため仮に舐めたりしてしまうと残留効果がある分成分が体内に入りやすいと言えます。

また、粒剤は希釈ではないため強い成分が取り込まれる可能性があります。

そのため粒剤を撒いたところは出来るだけ立ち入らないほうが無難です。

安全性の確保

粒剤に関しては普通の道路では使うことはあまりないと言えるでしょう。

理由としては広い範囲を撒くにはあまりにも少なすぎるためコストがかかりすぎることにあります。

粒剤除草剤の弱点は効き目は長いが広い範囲に負けないことです。

そのため業者などはほとんど除草剤は液体のものを薄めて散布します。

そのため道路に粒剤はほぼ使うことないのでその点は安心できると思います。

駐車場やお庭で使うことは度々あると思うのでその場所を散歩などで通るさいは警戒したほうが良いです。

まとめ

とはいえ上記でも述べた通り現在の除草剤は出荷前に安全性の試験などをパスして出荷されているため安全性は高くなってきていると言えます。

もちろん絶対安全とは言えませんが

除草剤の用法を守ればほぼほぼ影響はないと言えるのではないでしょうか?

それほど症例は聞かなくなってきています。

ただ異常がみられたら必ず病院へ行きましょう。

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除草剤の使用が増えてきている昨今、一人一人が考えた行動をしなくてはいけないね!

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除草剤は労力を少なくしてくれる便利な道具ですが、メリットとデメリットを理解して生活していこう!