お世話になります。
先日 個人邸の木の手入れに行った際にベニカナメを手入れさせていただきました。
ベニカナメの利用
ベニカナメと言えば一般的に生け垣などに使われていて葉が赤くなることで美しいことから人気があります。
生け垣に使われる木の特徴として刈り込みによく耐えて芽吹きが良いというのがあります。
そのため目隠しにしたりといった用途があるため刈り込み鋏やトリマーでの仕上げをよくするんですが
今回のベニカナメは一本立ちの背丈程度の大きさであったため目隠しにする要素はなく、剪定鋏で透かしてあげた方が綺麗に仕上がると思いましてこの手入れにしました。
ベニカナメは葉っぱが赤くなるんだよね‼️生け垣は凄く綺麗なんだ!
こちらが一本立ちのベニカナメです。
いい感じに生い茂っていますね!
剪定方法
剪定方法ですが
出来るだけ幹に近い小枝を残します。
もちろん小枝は方向の良いものを選んで切り戻してあげます。
もしもちょうど良い場所に小枝がない場合は既存の枝を切り詰めて対応することもできます。
ところで切り戻しも切り詰めの違いはなんなんだろうかという疑問があると思いますので解説します。
小枝は木の枝元付近から出ているものを残すと、よりコンパクトに仕上がります。
切り戻しと切り詰め
切り戻し
切り戻しは既存の枝の元の方にある小枝を残すように既存の枝を元から切り落とす方法です。
このように赤い線の位置で切るのが切り戻しです。
この位置で切ると左の小さい枝が残り、右の太めの枝が切り落とされます。
切り詰め
切り詰めは既存の枝を葉っぱのある中途のところで切る方法です。
このように青の線の位置で切ると左の小枝と右の枝が2本残ることになります。
仕上げ
1.頭から剪定を始める
頭から剪定する癖をつければ大きい木を剪定するときにかかり枝(切った枝が木に引っ掛かること)に気づきやすく降りながら見つけては落とすことができる。
かかり枝は気づかずに放置しておくと茶色く枯れて折角綺麗に剪定した木が綺麗に見えません。
かかり枝は後々枯れて木の見映えが悪くなるので必ず取るようにします。
かかり枝に関してはこちらから↓
2.優先的に上向きの枝や木の方向に向かっている枝、極端に下を向いている枝、太すぎる枝を切っていく
幹元にある方向のいい小枝以外の上で上げた枝を切ることで大分すっきりします。
3.後は切り戻しと切り詰めを駆使して仕上げる
仕上げの濃さによって切り戻しと切り詰めのバランスを調節します。
動画で一部始終を上げましたのでご覧下さい。
撮影しながらでスムーズではありませんがご了承ください。
剪定後です。
年一回のお手入れということと萌芽力(芽吹きする力)が強いことから
比較的すっきり仕上げました。
これくらい切っても半年も立てば剪定前程に生い茂ります。
まとめ
剪定での仕上げの良いところは
日の光が木の内部まで良く届き、病害虫を抑制してくれます。
また、空間を広く見せてくれたりとお庭に奥行きを持たせてくれます。
ただ、目隠しにはならないので場所によっては適しない手入れ方法になるので注意します。