<注意>トゲのある庭木の剪定(ザクロ編)

お世話になっております🙇

今回は果樹の剪定です。

特徴的な実でお馴染みのザクロです。

ザクロは果実が熟して割れることでこの名がつけられています。日本では庭木、盆栽など観賞用に栽培されることが多いです。

そんなザクロですが注意したいのが枝には硬いトゲがあるということです。そのため剪定するために中に手を突っ込んでいくと肌に刺さり痛みを伴います。非常に剪定するのにはやりづらい樹木になります。

吹き出し左側用のアイコン

ザクロは実は美味しいけど木はトゲがあるんだ‥痛そう‥

ちなみにこちらは剪定前です。強い枝がトゲを伴って力強く伸びています。

この見るからに強く上向きに伸びている枝は取り除くようにして小さな枝を残すようにします。

出ている強い枝は他の小さい枝よりも色が違うのでわかりやすいかと思います。

トゲの影響を受けないよう気をつけて剪定します。

こんな感じになります。

吹き出し右側用のアイコン

剪定自体は比較的簡単だけど、とにかくトゲに気を付けてね!

ちなみに私が今まで経験してきたトゲが厄介な樹木ですが個人的な主観で決めさせていただきましたがランキング形式で見てください。

3位 ザクロ ボケ

この2樹木が同率3位です。どちらも枝に鋭いトゲがあり、剪定に苦労します。どちらも大きめの果実をつけるのが特徴です。

2位 ピラカンサ

ザクロなどと比べてトゲが鋭く、枝も硬めのため1度刺さると激痛です。枝も良く吹くため切る枝が多く剪定に手間がかかります。ただそれほど大きくなるわけではないのか救いです。

1位 ユズ

堂々第1位です。何よりトゲの鋭さは郡を抜きます。また背丈も高くなるため成長していくと剪定も骨が折れますし収穫も容易ではありません。枝の付け根の方までトゲが出るので切るときに枝を持つときは相当気を使います。

話は戻ります。そんな危なっかしいザクロですが、冒頭でも行ったように果実が特徴的で味も良いです。

ザクロジュースにしたり、シロップにしたりはたまたそのまま食べたりと色々な楽しみかたがあります。

インターネットから引用

日当たりがよければ花付きがよく、実もたくさん収獲できるので植え付けの際は日当たりの良い場所を選んで植えましょう。

またザクロは花も綺麗でオレンジ色のような色の花を咲かせます。

インターネットから引用

枝にトゲがある以外は非常に用途の良い樹木と言えます。

モミジを美しく剪定する方法(庭師がモミジを柔らかく仕上げます)

お世話になっております🙇

年の瀬なので最近は正月太り前の庭木剪定ということでやらせていただいております。

本日もよろしくお願いいたします。

今回はモミジを整えて参りました。

こちらです。

このモミジは一般的なイロハモミジと違い、年中赤い葉っぱをつけるノムラモミジというものです。

ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種と言われていて普通のモミジと比べて多くの日照を必要とします。

夏の暑さが続くと葉が縮むことや、枯れ込むことがあります。下草を植えたり、敷き藁をするなどして根の周りの温度上昇を防ぐと効果があります。またどのモミジもなのですがテッポウムシという害虫が入りやすく、根を食べてしまうと一気に枯れてしまいます。

剪定はあまり強くしてしまうと枝が暴れたり、樹形が乱れるので間延びした枝を抜く程度の軽めの剪定を行うと自然風に仕上がり、美しいです。

ノムラモミジは基本葉っぱをは赤いですが木によって微妙に葉の色が濃かったり薄かったりするのも特徴です。

話を戻しまして剪定に入ります。

先ほど行ったように強めの剪定は避けるようにして自然風に仕上がるように間延びした枝を抜いて細かい枝を多く残すようにします。

写真を見てみると輪郭から所々間延びしている枝が出ているのがわかると思います。毎年形を整えるように剪定しているので極端には暴れていません。今年も所々間延びした枝を剪定して形を整えていきます。

作業後です。間延びした枝を落とすだけにしてうっすら透けるようにしました。シンボルツリーでもあるので多く葉を残して風格が出るように意識しました。

場所によってはもっと切ってほしいと言った場合もありますが施主さんによって違うので意見を正確に形にするようにこれからも心がけて行きます。

具体的にどの枝を切ってどの枝を残すか全体写真のみだと中々分かりにくいと思うので

別のモミジ剪定の写真動画を交えて説明します。

どの枝を抜けば柔らかく仕上がるでしょうか?

このように枝の流れを生かすような残し方を各枝で作っていくと自然と柔らかく美しい仕上がりになります。

また先ほど出てきたテッポウムシですが木に入ってしまうと厄介で根を食べるため中々駆除が難しいとされます。

テッポウムシはそもそもなんなのかということですが簡単に言うとカミキリムシです。

どうすればいいかとご意見をいただきこともありますので

いくつか対処法を記載します。

1.入り口を塞ぐ

そもそもどうすればテッポウムシと見極められるのか?一番簡単なのは根元におが屑が落ちているとテッポウムシが入り込んでいる可能性が高いです。そうなると根元から侵入して卵を産みつけるのでそこを塞ぎます。塞ぎかたは市販のビニルテープを使ってもいいですし、木工用ボンドなどでも良いでしょう。

2.農薬を使う

こちらは根元に見つけた穴から専用の農薬を穴に注入して駆除します。カミキリムシ専用の農薬はホームセンター等で販売しています。

3.あらかじめ木をコーティングする

木にテッポウムシが入り込まないように液状の樹脂フィルムのようなもので幹自体をコーティングする方法もあります。樹脂フィルムもホームセンター等で販売しています。

このように意外とホームセンター等で揃うものが多いのでご自分でも比較的簡単に出来るため、テッポウムシを疑ったら駆除をしてみるのも良いかもしれません。

<庭師が教える>ヒマラヤスギ 剪定方法 コツ

お世話になっております!

2020年も残り1ヶ月を切り庭師も暦のとおり師走になり気張っております。

今日も個人邸の一本!ということでヒマラヤスギを剪定してきました。

ヒマラヤスギとは

ヒマラヤスギは普通の杉の木と違って針のような形をした葉になっておりほとんどが5 cm程の長さで、時には7 cmに達することもあります。

こちらがヒマラヤスギです。

スギと違って明るい緑色の葉っぱで針のようになっております。

ヒマラヤスギはとして公園や大きな庭園に植樹されています。大きくなるためあまり一般家庭では植えませんが例外もあります。-25℃以下で生育することは難しいとされている暖かい気候を好む樹木です。

ちなみにこのヒマラヤスギは巨大化するのを防ぐため頭を切って高くなりすぎないようにしています。

ヒマラヤスギの材は耐久性に優れ、腐りにくいため良質で緻密な木目は磨けば美しいつやが出ます。歴史的には、寺院とその周辺の造園に使われたことがよく記録に残っているほどです。

そんなヒマラヤスギですがこのお宅では庭の周りに植えてあり合計15本剪定をしたわけですが剪定するのも中々大変で、何より葉がチクチクして痛いのが特徴です。

またマツ程ではないですがヤニが出てくるので手や服がべたべたになりますし、それにより手袋が真っ黒になります。

葉自体は柔らかいんですが針のようになっているため素肌に触れるとチクチクします。今回は一年に一回の手入れなのでクリスマスツリーのように葉を多めに残すのではなくある程度薄く剪定していきます。

ポイントとしては下に垂れ下がった細かい葉っぱを多く残すようにすることです。こうすることで柔らかさが出ます。

具体的に図解していきます。

図解説

まっすぐの強い枝も多くありますが出来れば柔らかい下に垂れ下がった葉っぱを残すように。場所によっては強めの枝を切り詰めても良いです。

この場合は下に垂れ下がった方向の良い放射状の枝を残すのですが

このように赤い線の方向に伸びている枝を残すようにします。

オレンジ線は場合によっては小枝の方向は良いので残してもいいですがここでは大本の枝自体が木と逆に出ているので元から切ってしまいます。

動画解説

枝先を揃える際に細かい枝が無数吹いていて逆方向に伸びている枝や下に垂れすぎている枝もあるのでそれは切り取ってしまいます。

剪定順序 方法

ヒマラヤスギ剪定の順序のまとめとしては(個人差あり)

1.枝の内部の忌み枝(木と逆に向いている枝や下に向きすぎている枝、方向がバラバラな枝、強すぎる枝、ごちゃごちゃした小枝)を取り除く

2.ある程度枝先がスッキリしますので弧を描くような放射状の細い枝を残す

垂れすぎている基準は弧を描いている感じではなく直に真下に伸びている枝を指します。

全ての枝の整理が終わるとこんな感じです。

ぶつ切りのように切っても葉っぱは吹いてきますが次の年に新しい葉っぱでごちゃごちゃになり剪定しづらくなるのでできるだけ枝を残すようにして剪定すると将来的に楽です。

ヒマラヤスギはどんな感じかわかったけど花粉とかで騒がれるそもそも一般的なスギはどういうの?と言う質問もあると思います。

色々なヒマラヤスギ

インターネットから引用
インターネットから引用

こちらがスギになります。

ヒマラヤスギと比べると葉の色が違うのがわかると思います。

よく花粉症で悩まされる樹木でもあります。

双方似てもいますが意外と違っています。そんな違いを見つけて眺めるのも面白いかもしれません。

ちなみに枝葉がもっと密になってくるヒマラヤスギもあるみたいです。

こちらは先日土木施工管理技士の試験で行った青山学院大学のヒマラヤスギです。

自然にこうなったのか仕立てたのかはわかりませんが雄大で綺麗に密に生え揃っていて綺麗でした。

何でもクリスマスシーズンにはクリスマスツリーとして機能するそうです。

それが終われば箱根駅伝を暖かく見守ってくれるんですかね?

庭木剪定(サルスベリの剪定を公開 解説!)

お世話になっております🙇

12月に入り個人邸に入る機会が多くなり始めました。皆さん新年を迎える前に庭を綺麗にしておきたいという考えの元だと思います。

そんなことでこの時期の植木屋さんは皆大忙しで目が回る時期となります。

今回はサルスベリの剪定になります。

サルスベリは非常に強い樹木で丸坊主にしても新しい枝が吹いてくるほどです。そのため単純に新しく出た枝を元で切ってまた坊主にする剪定で成立するので初心者でも簡単な樹木と言えます。

花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園に植えられます。

サルスベリという名前はすべすべした感触の樹皮が猿も滑りやすいというところから名付けられたと言われています。ただ諸説だと猿はいとも簡単に登って行くようです。

しかしながら簡単な分切った後のデメリットもあります。

1.何回も同じところで切り詰めるので切った患部がコブになる

これは何回も同じところで切ることでその場所がどんどん大きくなりコブのようになります。

こうなると非常にゴツゴツして見た目の印象が悪くなります。

2.切った患部から無数の枝が出る。

これは患部から多くの枝が吹くことにより作業に手間がかかってしまいます。

単純に詰めればいいので何も考えなくて良い点はありますがどうせならきちんと枝を作って美しく見せたいと思うのが性です。

まずはコブになった場合はどうするか?

コブのところで切り詰めるといつまでも同じところから吹いてくるのでコブの下で枝ごと切り落としてしまいましょう。

そんなことしたら切ったところからまた吹いてくるのでは?

そのとおりです。切った患部の回りから枝が吹いてきます。

さっきと変わらないのでは?

今度は坊主にするのではなくその出てきた枝を2~3本残してその枝を少し切り詰めましょう。

こんな感じで枝が出てくるので

こんな感じで切り詰めます。

こうして年毎に徐々に枝数を増やしていくことで小枝が多く風格のあるサルスベリになります。

もちろん好みがあるので丸坊主が好みという方は丸坊主に剪定するのも間違いではありません。

どのやりかたでも表現の仕方は自由なので色々な角度から庭木を楽しめるといいと思います。

<衝撃>コブシが枯れる

お世話になっております🙇

先日行ったお客様宅での仕事ですが前年は多くの蕾をつけていたコブシが無惨にも枯れていました。

花芽を多く残すために毎年徒長した枝などを切るだけの軽めの剪定をしていただけに少し不可解な枯れ方でした。

そのため伐採をする運びとなりました。

枯れ木伐採

樹木全体に枯れが入っているので登って切るのは危険と判断。

脚立を使い上部から少しずつ切り分けて行くことにしました。

伐採途中ですがこのように上部から枝を少しずつ切り分けていくことでより安全に作業することができます。

枝を全て切り終えたら続いては幹です。

幹は枝に比べて太さもあり、重量もあるので慎重に作業を進めて行きます。

無事に切り終えたら衝撃の光景が…

枯れの原因

お分かりでしょうか。

幹の中央に穴が空いています。これがコブシが枯れた原因です。

犯人は…

コブシを枯らした犯人は害虫であるテッポウムシである恐れが濃厚になりました。

テッポウムシとはカミキリムシの幼虫で幹の中を食べトンネルのような穴を作り進み幹に鉄砲が通ったような細長い穴を開けてしまうことから、このように呼ばれています。

テッポウムシ(カミキリムシ)

カミキリムシは6月~10月頃に幹の地際部分に小さな穴を開けて産卵します。一週間ほどで孵化し幼虫の間は翌年5月頃まで樹木の中を食べることを続けます。また、産卵時期が遅く孵化するのが遅かった幼虫は2年ほどかけて成虫になるものもいます。

幼虫は少し平べったく頭でっかちな白い幼虫です。フンは小さな穴から外へだしていくので、幹の根元におがくずのようなものが認められればまずテッポウムシを疑いありです。

成虫は捕まえると胸のところからギィギィとかなり大きな音をたてます。

葉っぱなどを食害する害虫と違い幹の中を食べるテッポウムシは樹木にとって天敵です。表面からは存在が分からないため発見が遅れてしまうと対策ができず、その生態からたった一匹のテッポウムシでも幹の中を食い荒らされ中が空洞になり樹木が栄養を運べなくなります。

そのため気づかぬ間に木が枯れてしまうこともあるのです。

今回のケースは幹元におが屑は見受けられなかったので発見が遅れてしまいました。

テッポウムシはコブシの他にもモミジなどにも入ることがあり同じように木を枯らしてしまいます。

駆除方法

テッポウムシの駆除には駆除剤が市販されています。テッポウムシが開けた小さな穴へ針金状の細く長いノズルを深く挿入し噴射します。

穴は必ず埋めるようにし、園芸用のパテで埋めます。木工用ボンドで代用することもできます。穴をそのまま放置するとアリなどが寄生したり菌が入り込んだりしてさらに樹木を弱らせてしまうことがあるので注意が必要です。10日ほど立って株元にさらに木屑が出ていないか確認しましょう。なければ駆除成功です。

剪定の失敗は考えにくく土の状態も問題なしとなったときは害虫による被害かなと考えてみると以外と当たっていたりするケースもあるので疑ってみるといいと思います。

<驚愕>ジャングル 草刈り コツ(どうしようもなく伸びた草やツルを徹底的に綺麗にします。)

お世話になります🙇

先日に緑地帯の草刈りを行いましたがこれがまあジャングルで足の踏み場もないくらいの草量でした!

作業前

こちらが作業前の緑地帯の様子です。左側に川が流れているのですがこれでは見えずらく落下の恐れもあります。それほど足の踏み場もなく視界も悪い現場です。

草刈り ツル取りの手順

早速草刈りしていくのですが今回は肩掛け式の草刈り機を使って行きます。草刈り機の先端は刃で刈っていきます。

刈り始めますが中々スムーズに刈れません。それは生えているのが純粋な草でなくほとんどがツル草だからです。そのため草刈り機を平行にしてもツルが切りきれず刈り残しが多く出てしまったり草刈り機にツルが絡んでしまいます。

ではどうするか?

答えはシンプルで少し草刈り機を斜めにして鋭角に入れて行きます。

こうすることでツルが途中で切り取りやすく草刈り機にも絡みづらくなります。

ツルの処理の鉄則は

とりあえず近くのツルを切ること

です。

ツルは長く伸びていて先が見えないことが多いので途中でどんどんツルを切っていくことで途中で切断されてどこが繋がっているかが判断できるため切るツルが分かりやすくなります。

とにかく近くからひたすら切っていくこと。このことを意識して刈っていきます!

見えないほどの草に覆われた時の対処

さらにこのように生い茂って下が見えない状況の場合は一気に地際で切らずに高刈りをしてから徐々に草丈を落として地際を刈っていきます。

理由としては

1.下が見えないため何があるかわからないため

草の下には思いがけない障害物等が落ちている場合があります。

電気のコードや動物の死骸、大きめの石など作業に支障をきたすものが出てきます。

以前は草刈り中に猫の死骸に遭遇してビックリしたことを覚えています。

もしあの時気づかずに草刈りしていたらと思うとゾッとします。

そのため少しずつ草丈を短くして地面を見やすくして刈るようにします。

2.掃除が楽になる

これだけの草量だとゴミの量も相当になります。

地際で刈ると言うことは大きい草を運ばなくてはならなくなります。

熊手などでは歯が立たなくなります。

高刈りをして草を細かくしていけば熊手などで集めやすくなり効率化が計れます。

普通の草刈りをするよりも時間がかかってしまうのが難点ではありますがツルが伸びてしまうとこうするしかありません。

また厄介なのはツルは地面に蔓延るだけでなく樹木にも絡み付いてしまうことです。こうなってしまうと見映えが悪いのはもちろんですがツルに木全体が覆われることでその木が枯れてしまう恐れがあることです。

ヤブカラシというツルがありますがこれは繁殖力が強く丈夫なため放置しておくと藪まで枯らしてしまうということでこの名がついていると言われています!

本当はツルが伸びる前に草刈りをしたり定期的に除草剤を撒いたりすればいくらか結果は変わってくると思うのですが一年に一回という契約の元なのでそうするしかありません。

作業後

作業後です。草刈り機の刃で大まか刈った後先端をナイロンコードに代えて仕上げました!

もちろん作業後には除草剤を撒きましたがまた一年後にあの状況になるのではと思うと大変ですね…

オススメの除草剤

蔓延る草にオススメの除草剤↓


小さいサイズも↓


庭師が選ぶ雑草対策(状況別にベストな方法を提案!)

お世話になっております🙇

だんだんと気候も涼しくなってきて仕事がしやすくなってきました。

気候が落ち着くのと比例して草の伸びも緩やかになってきた気がします。雑草除去は何年経っても永遠のテーマとして議論されています。

いかに伸びを押さえて雑草の発生を防ぐか。色々な対策が施されてきています。

代表的なものとして

鎌などを使って根っこごと除去する方法

草刈機を使って表面を刈り揃える方法

除草剤を撒く方法

防草シートを敷く

砂利を敷く

芝生を張る

人工芝を張る

など様々です。

鎌を使う方法は手作業になるので時間がかかりますが根っこごと取るので草が生えてくるスピードが緩やかになります。注意が必要なのは根っこごと抜いたからといって今後全く生えてくる訳ではないということです。

理由としては抜く前の草の種が溢れてしまうという説が有力です。

では除草剤を撒いてみるとどうか?確かに草の伸びるスピードが緩やかになりますが種が全く溢れないということはあり得ません。そのため100%草が出て来なくなるというのは難しいのです。

ただ伸びるスピードを緩やかにしたり草の量を少なくしたりはできます。

防草シートによる除草は雑草対策に非常に効果を発揮します。防草シートを敷くことで雑草が成長するのに必要な太陽の光や水分を遮断できます。そのため草の成長を阻害して雑草の発生を最小限にできます。

ただシートと壁の隙間とかからは間をすり抜けて出て来る場合があります。そこで防草シート+砂利を使う方法がオススメです。

防草シートの上に砂利を敷くことでより草の発生を防ぐことができます。隙間にも敷き詰めることで防草シート単体のものよりも効果が高いです。砂利も非常に安価なので効果が高くオススメな手法といえます。

肩掛け式の草刈機などの機械でで草を刈る方法は今までの方法よりも手軽で安価なことが特徴です。

草を刈り揃えるため刈った後は非常に美しい仕上がりとなります。

ただ根っこごと処理する訳ではないのですぐにまた生えてきてしまうのが欠点です。その場合は除草剤を散布する方法を併用すると効果が高い場合があります。

ここまででコストや効果の面から個人的に除草方法のオススメとして

住宅や庭など

防草シート+砂利を敷く

鎌で手作業

除草剤を散布する

機械で草刈り

ある程度広い敷地

機械による除草+除草剤散布

こんな感じだと思います。

人工芝の方法をまだ挙げていませんでした。

防草シートを敷いてその上に人工芝を敷く方法が一般的で今まで出た手法の中では一番除草効果が高いです。ただ非常にコストがかかります。これが欠点です。

そして天然芝を張る方法は雑草対策にはオススメしません。

芝生よりも雑草の生命力の方が強いため芝生が雑草に負けてしまうからです。

個々であった除草の方法があると思うので合うものを試してみると良いでしょう。

公園の池も掃除します

お疲れ様です。

先日は公園にある池を徹底的に掃除してきました。

皆さんご想像の通り、ノロやヘドロのオンパレードで物凄い状態でした。年に3回やりますがこの間掃除したのが春頃なので大分空いてしまいました。

こちら掃除前の池です。シンプルに汚いですね(笑)

池掃除ですがどのように進めて行くかですが、まずは写真一枚目のタイル部分の汚れはよくオフィスなどを掃除するのに使う電動ブラシを使って汚れを擦り落とします。

最初に水は抜いておきます。

端から少しずつ汚れが落ちたかを確認しながら進めていきます。

細かい部分は電動ブラシが通れないのでデッキブラシで擦るようにします。

こうすることで格段に綺麗になります。

こんな感じになります。

洗剤とかは使っておらずブラシのみでここまで綺麗になりました。

続いて池の部分ですね。

ここはブラシではなく高圧洗浄機を使って排水溝に流していきます。

端から順々に水圧で汚れを前に前に押していく感覚です。

途中汚れがたまって押せなくなったらネコ(リヤカーのようなもの)に汚れを集めて運びます。

今回はヘドロやノロが多く中々押していけなかったのでネコで15回ほど運びました。(普段は5回くらい)

ひたすら高圧洗浄すること約3時間(長い)100m程ありましたかね

こんな感じに仕上がりました。

ちなみに高圧洗浄機は薬剤散布等で使う動力噴霧器でも代用可能です。

動力噴霧器の場合は水圧を最大限にすると動力噴霧器のような効果を得ることができます。

使い終えたら圧の強さを元通りにしておくのを忘れずに!

当たり前ですが掃除すると綺麗なんですけどね~(笑)

ここの池は生き物は生息していないので管理しやすいですがその他の公園の池などはコイなどの魚が放流されていたりするので一回魚を別の場所に移動させたりしなければならなかったりと大変です。

そのような場所もあるなかで綺麗にしてくれている業者の方には頭が下がります。

今度はまたお正月前辺りに行う予定ですがすぐに汚れてしまうでしょうね(笑)

<超貴重>ゴルフ場の芝張り替え

お世話になっております🙇

先日の仕事ですがゴルフ場の芝張りに行って参りました!もっと厳密に言うとゴルフ場のグリーンの傷んだ芝生の張り替え作業でした。

グリーンの芝張り替えなんて始めてのことなので非常にわくわくしました。

お気づきかと思いますがゴルフ場では場所によって芝生の種類が違います!

場所ごとの芝生の違い

1.フェアウェイ

普通のフェアウェイでの芝生は主に高麗芝のようなものが使われています。高麗芝は日本性のもので一般的な野芝に比べて芝生の密度がきめ細かい特徴があります。

インターネットから引用

こちらが野芝。公園などに主に使われます。

インターネットから引用

こちらが高麗芝です。こちらの方が野芝より決め細やかなのが特徴です。洋風のお庭などに使うことが多いです。

2.グリーン

次にグリーンですがフェアウェイの高麗芝よりももっと細かい姫高麗というものや洋芝のベントグラスという種類のものが使われています!

インターネットから引用

姫高麗芝になります。

一般的には姫高麗のほうが高麗芝よりも決め細やかという認識ですが生育環境によっては高麗芝のほうが細かくなる可能性もあるので大差ない❗と思っていただいて大丈夫です。

インターネットから引用

こちらがベントグラスです。

高麗芝よりも遥かに決め細やかなのが一目瞭然ですね。

まるで人工芝なんじゃないかと思わせるような細やかさと綺麗さです。

このベントグラスは洋芝で寒地型の芝生になります。

ちなみに日本の野芝、高麗芝などは暖地型芝になります。

暖地型芝 寒地型芝

暖地型芝生は冬に地上部が枯れて休眠するのが特徴です。
暖地型芝生の生育適温は25~30℃で、ノシバやコウライシバは15℃前後で生育が緩慢になり、10℃以下になると休眠し、地上部が枯れた状態になります。春になって温度が高まると、再び芽が出て緑色になります。暑さ、乾燥にも強いです。

一方で寒地型芝は、寒さに強く、冬でも青い芝生で、関東より北に向いています。寒地型芝はすべて西洋芝と呼ばれるもので、ベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、ライグラス類などがあり、種により生育させます。摂氏5℃前後から生育を開始し、生育適温は15~20℃です。22℃以上の平均気温が2ヶ月以上続くと夏枯れを起こしやすくなりますが、0℃以下でも枯れることなく寒さには非常に強いのが特徴です。

施工

私たちはこのベントグラスをグリーンに張っていきます。

ホームセンターで売っているような正方形の束になっている芝生ではなくロール状で1mくらいあるものを張っていきます。

芝の根が砂多めなので形が崩れやすいため力を入れすぎてちぎれないようにしないといけません。

芝生の据え付けは木の板を使って真っ直ぐに調整するようにします。

気持ちは120%つめる(ぎゅうぎゅうに)つもりで
横同士はぎゅうぎゅうに押しこみ、
縦同士もぎゅうぎゅうに押しこみますが

押し込みすぎると端が盛り上がってしまうのでその部分を木の板で叩いて平らに調整します。


1枚から2枚張ったら真っ直ぐかどうか

目視して、ずれがあれば板で調整します。

完成

こんな風に仕上がります。

しっかり張れば1ヶ月くらいで
根付きます。

しっかり根付いて1ヶ月後には誰もがラウンドで使えるようになったら良いですね!

<目からウロコ>オヒシバ 駆除(オヒシバの特徴と駆除方法 除草方法を解説!)

お世話になっております!

毎度お馴染みになりました草刈り等の除草作業ですが、草にも種類がありましてドクダミやスギナ、セイタカアワダチソウ、ブタクサ等々挙げればきりがないですがどの草も繁殖力が強いという共通点があります。

そして今回、またもや厄介な草と対峙してしまいました。

オヒシバとは

この横に蔓延った芝生のような草が中々厄介なオヒシバという草です。

実はこの場所一度除草剤をかけました。オヒシバの周りは茶色に色が変わって枯れているのがわかると思います。

それでも!このオヒシバは残ってしまいました。でかでかと存在感を示しながらです。

もうこれは普通に除草剤を撒くだけではダメだとそう決めました!

オヒシバ根絶大作戦です。

オヒシバ根絶手順

まず手順として

1、オヒシバで蔓延っている場所を肩掛け式の草刈り機で刈って背丈を低くする。

背丈が高いままだと除草剤が全体にかかりきらず枯れきれず目立ってしまいます。低くすることでまんべんなく薬剤がかかりやすくなります。

2、除草剤の倍率を上げる

除草剤は水で薄めて使うタイプがほとんどで大体の草は200倍ほどの希釈で使うことが多いです。コスト的に少しもったいないですが原液の量を増やして倍率を上げることで中々枯れない草をピンポイントで枯らす方法もあります。

ただ原液は強力な物が多く皮膚に触れたりすると被れたりすることもあるのでできるだけ一般的な希釈で使うようにします。

今回はこの2つの方法で除草しましたが恐らく綺麗に枯れてくれると思います。

除草剤について

ところで草によって除草剤が効かないものがあるってご存知ですか?

例えばスギナという草。

インターネットから引用

こちらですが今コマーシャル等でよく見るラウンドアップという除草剤。

ラウンドアップ

インターネットから引用

こちらなんですが非常に重宝されていてあらゆる草を根ごと枯らしてくれる優れものです。

ただ大体は200倍くらいの希釈で使うのですがスギナを枯らすためには50倍の希釈が必要になります。正直そこまで希釈を濃くすると原液がすぐなくなってしまい、コストがかかってしまいます。

そこで別の除草剤を組み合わせて枯らす方法をよく使います。

私たちはMCPPと呼ばれる除草剤を組み合わせます。

MCPP

インターネットから引用

こちらです。MCPPも非常に重宝されています。イネ科以外の草を枯らすのでなんと芝生の中にも使える優れものです。スギナも枯らしますしラウンドアップほど強力ではないので使いやすい除草剤といえます。

ただラウンドアップよりも効果が弱いのが弱点です。

ただこの2種類を組み合わせれば効率良く様々な草を枯らすことができます。

他にも除草剤は種類があり用途や草の種類によって使い分けます。除草剤全てが同じではないんですね!

ラウンドアップとMCPPを混ぜてオヒシバに散布した結果

確かにある程度は黄色くなり、枯らすことはできました。

ただ所々青々している部分もあり、完全に枯らしたかと言われると疑問なところです。

どうしたもんかと農協の方や同業の方に相談してみました。

そうするとオヒシバにはこれを使え!と言わんばかりの最強の除草剤を見つけました!

最強の除草剤 ザクサ

インターネットから引用

このザクサです。

この除草剤はスギナやツユクサもちろんオヒシバといった頑固な雑草も綺麗に枯らしてくれます。

また、成分が自然界において容易に分解されることから、環境に与える負荷が小さいことが特長となります。

環境にも優しく、草にも効く

正に追い求めていた除草剤です。

詳しくはこちらからご覧いただければと思います。

ザクサ液剤

http://www.greenjapan.co.jp/zaxa_e.htm

ただこのザクサ ネックなのはやはり金額です。

主に2リットルの大きさの物が市場に出回っていますが大体¥7000~¥8000ほどの金額がかかります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ザクサ液剤 2L
価格:6990円(税込、送料別) (2021/9/23時点)


ラウンドアップは5リットルで¥10000~¥12000程なので2リットル計算で

大体¥4000~¥5000程なのでやや割高になります。

環境に優しいバスタ液剤は

5リットルで¥15000程です。

ザクサは6リットル販売で¥20000超することからこれも割高であると判断できます。

ただ効き目は抜群なのでコストに目をつむり利用するか、他の除草剤を使うかはケースバイケースで判断していくといいと思います。

より効果が出るようにオヒシバへの散布方法もコツがあります。

上手な散布のコツ

オヒシバは髭のように放射状に草が伸びるのが特徴です。

効かせるために草全体にかけようとするのが一般的ですが

オヒシバはそうは行きません。

逆に全体にかかりきらずに残ってしまうからです。

オヒシバは放射状に出ている草の根元をたどり、中心へかけることで全体に効いてきます。

インターネットから引用

また、散布する量も抑えられ経済的です。

散布動画↓