<御自宅でも役立つ>刈草の掃除方法

お世話になっております🙇

暑い日が続きそれに比例するように草刈りの仕事が増えていきます。

忙しいのは喜ばしいことなのですがさすがにここまで暑いと堪えます(笑)

そんな草刈りの中で最も大変なのが刈った草の片付け(掃除)です。

この片付けというのが一番地味ですがとても大切な作業になります。

極端に言えばいくら草刈りを完璧にこなしても掃除が雑になってしまうと綺麗に見えなくなってしまいます。

今回は河川の草刈りの片付けをしたのですが

こちらが刈った草になります。

今回は肩掛け式の草刈り機を使い、刃で草を刈りました。

刃で刈ったことにより草が荒く大きく刈れている状態です。

そのためトラック等に乗せるときに束ねやすかったり集めやすいという利点があります。

またツルが絡んでいてそれを取り除く作業も骨を折りました。

ちなみにナイロンコードをつけて草刈りをするとこれよりも草のゴミが細かくなります。

そのためブロアなどで片付ける時に掃除しやすい利点があります。

ブロアって何ですか?とお思いの方もいるでしょう❗

ブロアは庭仕事には欠かせない掃除道具で先端が筒状になっていてエンジンをかけるとそこから風が出てゴミを集めてくれます。

話を戻しまして今回の草ゴミは荒く大きいものなのでトラックに積込をして運搬する予定です。

普通のお宅ではここまでのゴミは出ないと思いますが参考までに

この状態で運ぶのは中々大変です。

少しでも楽に運ぶコツとしては上の写真の草の固まりをさらに小さくします。そのためにクルクル巻いてロールキャベツのようにして持ち上げると割りと簡単に運べますし草が溢れる量が少なくてすみます。

この現場は細かいゴミはブロアで吹いてしまうのでこのやり方でトラックに乗せましたが、もっと綺麗にゴミを集めたいときは集めた草ゴミをブルーシートなどに乗せて運ぶと細かいゴミが落ちないのでより綺麗に仕上げる事が出来ます。

またシートを丸めて担いでもって行けるのでより楽に片付ける事が出来ますのでこっちの方がオススメですね!

感覚として大まか片付けたいならロールキャベツにして持って運び、もう少し丁寧に片付けたければブルーシートにゴミを乗せて運ぶ。そういった感じですね!

御自宅でゴミを片付ける場合は恐らく袋に入れてゴミの日に出しに行くと思いますので出来るだけ袋にいれやすいように鋏などで小さくすると良いです。

あまり大きいと袋も破けてしまいます。

同じゴミを運ぶのでもケースバイケースでやり方が何通りもあるというのも面白さかもしれません。

ただ…疲れるため適度に休憩はとってくださいね!

<必見>支柱の目的 (庭師が教える支柱の目的と種類、やり方を解説!)

お世話になっております🙇

今回は少し違って樹木を支える支柱についての事を話します。

支柱の目的は植栽直後の樹木は、安定せず風などで倒れてしまう恐れがあります。

そのため根が根付くまで倒れてしまうのを防ぐ目的があります。

この樹木の下部に立っているものが支柱になります。ちなみに樹木はモッコクです。

この支柱は二脚鳥居支柱と言います。

二脚鳥居支柱とは 「鳥居支柱」と呼ばれる樹木を支えるための支柱のうち、柱を2本用いるものです。 三脚鳥居支柱や四脚鳥居支柱などよりも鳥居の元の形に近い形式と言えます。

杭の長さ(縦)は規定によるが横木から950㎜です(土から見えている部分)。埋める前は1800㎜です。

横木の出っ張りが前で前に樹木を立てます。

横木と樹木は杉皮を樹木に巻き、シュロ縄による綾割掛(前から見て❌になる)で縛ります。

右下から左上に出して一回ぐっと縛り右下から三週左下に周り三週

三週目最後は前に来ないで割り(縛りを強固にするために間をぐるりと縛ること)を二週いれて右上から最初のシュロ縄とでいぼ結びを中心で入れます。

杉皮を巻く理由は縛ったときに樹木を傷つけないためです。

今回は添え木をつけて完成なので添え木をつけます。添え木は根鉢の上に正面から見て右側にまっすぐ立てます。横から見てもまっすぐにするようにします。

横木とぶつかるところでインパクトで穴開けして釘(10センチ)で固定します。釘を打った場所に針金で綾掛けに結びます。右三週 左三週 割二週で最後の捻って切り取り、中へ目立たないように押し込みます。

最後は添え木と樹木とで上、中、下と三ヶ所を杉皮を樹木に添えて割掛で結びます。

割掛は一方向のみで縛ることで終わりに必ず割を二週入れるようにし、最後にいぼ結びで結びます。

これで二脚鳥居支柱の完成になります。

今回鳥居支柱を作ってみて思ったのは鉄線を綺麗に巻くことが難しい事です。

シュロ縄は比較的やり易いのですが鉄線は廻したりする関係で真っ直ぐに巻けずに交差したりしてしまうことがあります。こうなってしまうと鮮明に目立ってしまうので気を付けなければ行けませんがこればかりは場数を踏まないといけないですね!

練習あるのみです。

そもそも何故支柱を立てるのかと言いますと、植え付けた樹木が倒れたり、風で揺れ動かないよう固定するためで、樹木の形状や用途により適した支柱を用います。

今回の二脚鳥居支柱の添え木付きは幹周が9~29cmの樹木に使います。それよりも大きいものには三脚鳥居支柱などを用います。幹周が大きくなるにつれて強度をあげていくと思っていただければ良いです。

非常に手間で時間のかかる作業ですが完成すると非常に美しいです。

この支柱の結びかたの詳しい解説↓

youtubeから引用
youtubeから引用

支柱の基本となるのはイボ結びという結び方になります。

この縛りによって支柱をした際に簡単に取れにくくするのです。

イボ結びは説明すると中々難しいので

こちらを参照下さい!↓

youtubeから引用

竹藪の開拓(現役庭師が竹の種類や竹の伐採方法を解説!)

お世話になります🙇

先日から、お客様に頼まれている竹藪の竹の伐採を行っています😌

竹は凄いですよね😃

少しの植えただけで何年後かにはあっという間に住宅の遥か上まで成長し密集して藪と化してしまうのですから😅

自然の摂理には本当に驚かされます!

その竹藪にはマダケとモウソウチクという種類の竹が生えています

竹なんてどれも一緒では?

とお思いの方もいると思いますが

良く見るときちんと違いがあるのです!

マダケはしっかりとした緑色をしていて繊維は薄めです。また繊維の密度、柔軟性、色、つやなどが優れていて最もいろんな方面に使われている竹です。皮も食品の包装の他、部分的に籠にも使われています。

左がマダケ右がモウソウチク

モウソウチクはマダケよりも繊維が肉厚で節の下が白みがかり全体的に白みがかった緑色なのが特徴です。筍がとれるのはこの竹です。工芸品では、籠の落とし、丸竹のままで加工する花生けなどに使われます。 籠には繊維が荒いので使われることは少ないようです。

下がマダケ上がモウソウチクです。

これはモウソウチクですがこのように何年も放置した竹は ゆうに電線をも越えていきます。

これでも半分は伐採した後なのですよ!

伐採した竹ゴミですがこれも全体の10分の1程度の量です。

最近はこの竹が高くなりすぎて何とかしたいと言う方がさらに増えてきました。

上部の画像を見る通りとてつもなく高くなりすぎて手がつけられないのも事実です。

ご自身で何とかするという人もおりますが竹を伐採しするには少々コツがいります。

1.中が空洞になっている

2.ツルツルしている

3.とにかく高い

竹はおもに上記3つの点が該当します。

それを踏まえてチェーンソーで伐採する前提でコツを説明していきます。

1と2では他の木よりもチェーンソーの刃が挟まりやすかったり、跳ね返りの頻度が高くなるケースがあります。

必ず倒す方向に受け口をいれてその反対から刃の根元を竹にしっかり入れて切ってください。(受け口を作った方に倒れるようにする)

受け口の入れ方↓

インターネットから引用

3に関しては高すぎる竹は思ったよりも重いため伐倒方向(倒す方向)には人を立ち入らせないようにします。

また、竹の方向に逆らわずに切ることが安全に切るポイントです。

気を付ける点は竹の向いている方向に障害物があるときです。

この場合は危険なため高所作業車や重機械が必要になるケースがあるため迷わず業者に頼みましょう。

今回は抜根も依頼されたのでバックホウを使って根こそぎ取りました。

取った根っこですが全部でこれの10倍はありました。

竹の根っこは固く長いため建物の下に潜り込むと基礎を持ち上げてしまうほどの強さがある厄介者です。

今回は重機械を使いましたが中々ご家庭では準備できませんよね!

取り除くよりは劣りますが除草剤を原液に近い希釈で根っこに掛けると効果はあります。

周りに影響がないように天候や環境に注意して使用しましょう。

その他にも竹には種類があります。

良く見るものと言えば

クロチク

クロチクは繊維が細いのが特徴です。普通細いのがよく見られるが条件の良いところでは直径が5~6センチほどになります。表皮の黒のまだら模様が美しいので、よく籠の材料として使われるようです。

シノチク

シノチクはよく河川の堤防に自生していて、表皮はつやがなく、節間は長いです。よく竹の楽器(主に笛)に使われていてまた独特の味わいがあるので籠に使われることも多いです。

共通点としては…

どれも成長速度が半端ないって事ですかね(笑)

竹は造園の世界でも多く使われています。

皆さんが知っているものと言えば竹垣ではないでしょうか?

代表的なものといえば

建仁寺垣と四つ目垣ですかね😃

建仁寺垣は四割にした竹を縦にすき間なく並べ、押し縁と呼ばれる細い棒状の継ぎ目が付けられています。

四つ目垣は、丸い竹を十字に交差させてヒモで縛ったシンプルな作りで、神社の参道などでよく見かけます。もちろん自宅でも作られているところも多く見かけます。

竹はぐんぐん育つのであっという間に圧迫感がすごく邪魔に感じてしまうことがありますが

見方を変えれば

色々なものを吸収し雨風に打たれてもすくすく成長していく

我々もそんな竹のたくましい成長力を見習わなければいけませんね!

今は少なくはなってきていますがご自宅に竹垣を作って目隠しにするといった案件は一昔前には多々あったようです。

現在はプラスチック製の物が出来てきていて価格も安価なため人気があるようです。

ただ最近の情勢化によるガーデニングブームにより竹垣を竹で作って楽しむことも徐々に増えて来ているようです。

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建仁寺垣が人気です。

竹垣は縛り方や竹の扱い方などで作るのが難しいイメージがありますが作り方を覚えて、充分な量の竹さえ仕入れられれば意外と簡単にできます。

建仁寺垣の作り方はこちらを参照↓

youtubeから引用