蚊 撃退 (庭師が教える蚊の撃退法 今すぐ使えるテクニックや道具を解説)

お世話になります。

湿気が酷く過ごしづらいジメジメした日々をお過ごしかと思います。

私たちも不快な気持ちを持ちながら汗を垂らしてせっせ仕事に励んでいます。

この時期には暑さや湿気の他にも

嫌なものありますよね

ですね!

汗でネバネバした所に蚊の襲撃とあっては嫌になります。

私たちも蚊との戦いは日常茶飯事で気づけば身体中腫れ物だらけの時もありました。

そこで私たちが普段行っている蚊との向き合い方

蚊への対策を解説していければと思います。

これはご家庭でも使えると思いますのでぜひ参考にしてください!

蚊 撃退法

1.水辺を少なくする

蚊は少しでも水があるとそこに卵を産んで子供を増やしていきます。

水溜まりはもちろんですが水道付近のバケツや樹木や草につく水滴などにも産み付けます。

そのため梅雨時の今は絶好の産卵期となります。

気を付けるのは

いかに水を少なくするか

ですので水溜まりはともかくバケツに水を溜めておくのは避けてこまめに空にしておくことをオススメします。

水がたまりやすいところは砂利を敷いたり、軽く勾配をつけたりすることで解消できますが

手間がかかるという方は

粒状の除草剤を散布することをオススメします。

しかし、散布の際は近くの植物や樹木を枯らさないように気を付けるようにしてください。

蚊 対策へ

便利アイテムはこちらから↓

2.雑草を除去する 剪定をする

前述のとおり

草や樹木へ水滴がつくことで卵を産み付けることも原因のひとつですが

雑草や樹木が生い茂っていると蚊にとって最適なすみかになります。

雑草は除去して、樹木は風通しを良くすることでいくらかは改善されます。

雑草の除去方法や風通しを良くする剪定はこちらを参照してください↓

https://garden52.net/3787/

3.蚊除けグッズを積極的に使う

古典的な方法ですが

これが意外と有効なケースもあります。

蚊は意外と煙に弱いと言いますので蚊取り線香は特に有効です。

私たちも安全を考慮しつつ蚊取り線香は使ったりもします。(火の取り扱いには注意するので現場によって)

その他の蚊除けグッズはこちら↓


4.虫除けスプレー散布

一番基本的かもしれません。

備えあれば憂いなし❗

ですので屋外での作業時には必ず身体にスプレーを吹き掛けましょう!

敏感肌にも安心 虫除け


庭師の樹木図鑑(ヒイラギモクセイって何?お手入れ方法の解説や類似樹木も紹介)

お世話になっております🙇

庭木として人気のある樹木の1つとしてキンモクセイという樹木があります。

キンモクセイは知名度も高いと思いますが、秋に小降りなオレンジの花を着けて香りを漂わせる樹木です。

香りを嗅げばすぐ近くにキンモクセイがあると分かるような強い香りを放つのが特徴です。

そんなキンモクセイの仲間でヒイラギモクセイという樹木が存在します。

樹形や枝振り、葉のつきかたなどキンモクセイに非常に似ているのですが絶対的な違いとして葉の形がヒイラギのようにギザギザしているというのがあります。

ヒイラギのように葉に触れると物凄く痛いわけではないのですがヒイラギよりも細かくギザギザがついているのでチクチクするといった感覚のほうが強いです。

ヒイラギモクセイも秋頃に花を咲かせて香りを漂わせますが、キンモクセイのように強い香りではありませんし、花の色も白なのが特徴です。

そんなヒイラギモクセイですが、お手入れをせずに放置しておくとキンモクセイ同様、どんどん葉っぱが繁り、大きくなっていきます。そうなると手入れも大変になってくるので年に1回くらいはお手入れをしたいところです。

ヒイラギモクセイのお手入れ方法ですが、刈り込み作業によって刈り揃えるお手入れ方法と枝数を減らして透かして仕上げる剪定によって分かれます。

まずは刈り込みによって仕上げるパターンを解説していきます。

刈り込みによって仕上げるというのは刈り込み鋏といった刃が長い鋏で刈っていく方法と、ヘッジトリマーで刈り込んでいく方法です。

どちらもあらかじめ輪郭を決めてその位置まで刈り込みことが共通項です。輪郭は各々好きな位置で構いませんが出来るだけ木自体を小さくする場合は葉っぱが残るか残らないかの位置まで刈り込むことが多いです。

ここで注意するのは葉っぱがなくなるほど刈り込まないことです。

ヒイラギモクセイは常緑樹なため急に坊主のように強めの手入れをしてしまうのは適しません。時期を間違えると枯れてしまう恐れがあるためです。春先の芽吹きの時期であれば強めの手入れでも吹いてくる可能性がありますが他の時期は葉っぱが残るくらいまでに留めておくのが無難です。

刈り込みでのお手入れは仕上がりも綺麗になりますし、作業時間も早くすみます。あまり時間をかけずに綺麗にしたい場合にはオススメの方法になります。

続いて枝を抜いて透かす方法です。今回はこちらの方法で手入れさせてもらったのですが葉や幹、枝がちらとら見えて美しくなります。

剪定の方法は刈りこみの手入れと比べて手間がかかるというのが難点です。時間をかけてもより美しくしたい方にオススメです。

透かすことでどんなメリットがあるかと言いますと、翌年以降の木の伸びに影響します。

刈り込みで仕上げる場合は早く綺麗に整いますが翌年新しく強めの枝が伸びて樹形を乱します。

一方透かし剪定の方は枝数を適度に減らして養分を各枝に分散させることが出来るのであまり暴れるほど枝が伸びなくなります。うまくいけば翌年は手入れする必要がないほど樹形をキープすることができます。

長い目で見たときには透かしたほうが良い場合があります。

ここで透かし剪定の方法を解説していきます。

刈りこみ同様輪郭を決めることが大切です。輪郭が決まってしまえばあとはその輪郭にあわせて枝先を揃えていけば良いです。

輪郭は出来るだけ小さくしたいので枝元に近い位置にある小さい葉っぱを残すと良いでしょう。ちょうど良い葉っぱがないときは徐々に枝先に向かっていって適度な大きさの葉っぱを残すようにします。

輪郭が決まったら後は必要のない枝を取っていきます。輪郭線よりも内側(枝元の方)に上に向いた枝や反対方向に向いた枝、隣とぶつかっている枝があるので取っていくようにします。輪郭よも中で残す枝は方向の良い枝のみにします。(中の方の枝を残すことで将来その位置まで切り詰める事ができる。)

それを各枝で繰り返していけば良いのです。聞いただけで途方もない作業となりますね。

注意点として必ず一ヶ所輪郭を決めることです。一ヶ所輪郭が決まってしまえばあとはその位置で合わせていけば良いのでガタガタな仕上がりになるのを防げます。

こちらが仕上がりになります。上記の方法を意識することで適度にチラチラした透かし剪定が完成します。

透かし剪定は確かに手間ですし、中々初心者がやることは難しいですが透かすことによるメリットは大きいです。

透かしたことで風通しが良くなりますので害虫や病気の被害も少なくなるのです。

ヒイラギモクセイをはじめとしてキンモクセイ系は害虫や病気が少ないと言われていますが発生することにより見た目が悪くなったりするのでどのような物があるか知っておく必要があります。

キンモクセイ系に発生する主な害虫

ハダニ類

ミカンハダニと呼ばれる赤い小さなダニの被害が見られます。葉の裏に寄生し吸汁することで吸汁痕が白い斑点になり、かすり状に色が抜け、葉全体が黄色っぽくなるのが特徴です。春から秋にかけて、高温で乾燥した状態で多発しますが、枯れることはないので安心できます。

ハダニ類を見かけた場合は専用の殺ダニ剤(よく使われるのはバロックフロアブルと呼ばれるもの)を10日おきに2~3回散布するとよいとされています。また食用に用いるデンプンを利用した薬剤もあるとされているので人体への影響を考えたら良いと思います。同じ薬剤ばかりを使うと抵抗性がついてしまうため、 同じ薬剤の連用は避けていくつかの薬剤を順番に散布するようにします。

乾燥には強いハダニ類ですが水に弱いため木自体に水を散水すると被害が軽減できます。

発生を抑制するには冬場にキンモクセイの近くに植えてある落葉樹などにマシン油や石灰硫黄合剤を散布すると良いです。また肥料切れを起こすと被害が広がるので適度な肥料の管理をするようにすることも大切です。

アブラムシ類

春先に白い綿状の物質で覆われたヒイラギハマキワタムシと呼ばれるアブラムシの仲間が枝に発生することがありますが、特に大きな被害はないとされています。ですがアオバハゴロモと呼ばれる虫は夏から秋にかけて発生し、幼虫が群れで吸汁し、白い分泌物で枝や葉を汚し、美観を損ねます。

アブラムシは薬剤に弱いとされるので発見したら殺虫剤を散布すると効果があります。オルトランといった薬剤はホームセンターでも購入出来ますし、高い効果が期待できます。最近は抵抗性が着いたアブラムシも出てきているようなので殺虫剤を散布して効果が見られないときは違う殺虫剤を散布する必要があります。

ミノムシ類

キンモクセイ系に発生する害虫で一番被害があるとされる害虫です。

マエアカスカシノメイガと呼ばれる幼虫が厄介で、葉を吐き出した糸で綴って中に潜み、葉を食害します。新芽が食害されることもあり、芯の伸びが止まってしまいます。みの でぶら下がっている状態で発刊されることが多いので見つけ次第 葉ごと幼虫を捕殺します。

キンモクセイ系に発生する主な病気

褐斑病

葉先や葉縁に褐色~黄褐色の病斑が生じ、やがて灰褐色か灰白色になり、病斑部に小さな黒点が多数出てきます。

発生対策としては、殺菌剤を一週間おきに2~3回散布すると良いです。ダコニールやベンレートなどといったものがオススメです。

先葉枯病

葉先から付け根に向かって淡褐色の病斑が広がり、後に灰白色となり、発病後の初夏に落葉します。褐斑病と似ているが、落葉しないのが違いである。

褐斑病同様、殺菌剤を散布することで発生を抑制します。

こうやく病

幹や枝に塗り薬をベッタリと塗ったようにカビが密に生えます。カイガラムシ類やアブラムシ類の排泄物が原因とされています。この病気で木が枯れることはないですが美観が損なわれるのでカイガラムシやアブラムシを防除することが必要となります。そのため殺虫剤を巻くことで害虫の発生を押さえることが出来れば病気も防ぐことができます。

ここまででキンモクセイ系の害虫、病気について解説していきました。数が凄まじいので全部知るのは難しいと思います。

木にとって良いことをまとめると

1.適度に手入れして風通しをよくする

2.木を乾燥させすぎない

3.害虫が発生していたら殺虫剤を散布し、病気が見つかったら殺菌剤を散布する。

この3点を意識することで美観を損なわず樹木が楽しめると思います。

木に異常があっても慌てず、冷静に原因を探ることで解決できることがほとんどです。

不安なときは専門家を頼ってみるのもアリだと思います。

庭師が教える樹木(ナンジャモンジャとは?特徴と剪定方法)編

今回も公園樹木剪定になります。

前回は常緑樹の剪定をしましたので再び落葉樹を剪定していきたいと思います。

今回の樹木は

こちらの落葉樹です。

名をナンジャモンジャと呼びます。

なんじゃそれ?と疑問に思うかと思いますが列記としてそう呼ばれているのです。

ちなみに別名はヒトツバタゴと呼ばれます。

ナンジャモンジャは中国、台湾、朝鮮半島および日本などに分布形態をとります。但し植栽の樹木の実の種が野鳥に運ばれて着床して自生している自生の樹木を山林の中で観察することができます。成木で樹高は20mを超える大型の高木で、幹は灰褐色で縦に切れ目が入ります。

葉は長楕円形で4cm~10cm程度となり、長い葉柄を持ち対生します。花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形のものをつけ、秋に直径1cm程度の楕円形の果実をつけ黒く熟します。

高木になるので公園木にはちょくちょく使われているようです。

ナンジャモンジャと名付けられる植物の樹種は、ヒトツバタゴのほか、ニレ、イヌザクラ、ボダイジュなど様々です。

ナンジャモンジャと称される理由について、民俗学では、元々は占いや神事に利用されていたもので、植物名で直接呼ぶことが憚られたものではないか、とみる説などがあります。

一説では、神木の前を通りかかった水戸黄門が この木はなんじゃ? と聞いたところ、地元の人が聞き取れず「ナンジャモンジャ」と返答して、木の名前だと勘違いして広まったという話がある用です。

剪定ですが落葉樹なのである程度強めに剪定をしていきます。

枝数が多く新しい枝が伸びていて見た目が悪いです。ボサボサ枝を多くだしている枝を元から取って枝数を少なくして、残した枝の枝先の小枝を生かして行きます。

枝先は切り詰めてしまって構いません。

剪定完了です。

枝数を少なくして残した枝の先端に細かい枝を残しました。

むさ苦しい感じがなくなり、まとまりが出たかなと思います。

ナンジャモンジャは夏期にはアメリカシロヒトリがついたりする樹木なので発生しだい殺虫剤を散布することで駆除が可能です。

オススメの殺虫剤はトレボンの乳剤です。非常に強力で幅広い害虫に効くので扱いやすいです。

また5月に咲く花は雪のようで非常に美しいです。

見る機会があれば是非見てみてください。

インターネットから引用

ツバキの剪定(ツバキの透かし剪定 小さくするやり方を解説)

お世話になっております🙇

今回は先週からお手入れに入らせてもらっている個人邸のお手入れにてツバキを剪定してきました。

もう何年も手入れをしていなく、放置されていたのでできるだけ小さくしてほしいとの事でした。

本来は花芽が付いているため強めの剪定はあまりしないのですが花芽は構わないとの事なので思い切り小さく透かします。

作業前です。

見るからにもっさりしていかにも放置してました感がすごいです。

こうなってくるとどこまで切り詰めて良いか迷うところですが樹木の頭から幹に近い所にある小さな枝を残すようにします。その周辺にある明らかに勢いの強い枝は元から取ってしまいます。

この状態になると明らかに枝数が多いので強い枝は取ってしまうようにして枝数を減らしで中の小枝を多く残すようにします。

小枝を残すとある程度輪郭が整ってくるので後は明らかに濃い場所の小枝を調整します。その中でも方向の悪い枝や長い枝を抜きます。長さ調整で長めの小枝を切り詰めても良いです。

大まかな剪定順序

1 樹木の頭から幹元に近い所の小枝を残す。

2 その周辺にある作りたい輪郭から明らかに強く長い枝は元から取る。

3 ある程度強い枝を取ると細かい枝の輪郭が出てくるので方向の悪い小枝、長い小枝をとったり切り詰めたりする。

これらを頭から順々に行っていくことで樹木自体がコンパクトに透けてくると思います。

説明では中々難しいですが慣れるためにはとにかく切ってみることだけだと思っています。

剪定後です。

もっさりしていたものを中の小枝を残すことを意識したことでコンパクトに透かすことができました。

ツバキは萌芽力があるため刈り込みでも形を整えられますが透かしたほうが枝が暴れにくくなりますし風通しも良くなり害虫の発生も防ぐ事ができます。ちなみに剪定している際に害虫がいた形跡を発見しました。

ツバキの代表的な害虫と言えばチャドクガですね。

葉を食害し人が近くに行ってしまうと毒針で皮膚がかぶれ、痒みが出ます。

これまた厄介でもし被れた患部を掻くようなら毒針が広がりさらにかぶれが広がってしまいます。

対処法として

出来るだけチャドクガに近づかないこと

もし痒みを感じたら50度くらいのお湯で患部を洗い流す。

毒針(毛)は熱湯によって溶けるためひたすら患部は洗い流します。

酷いときは医療機関を利用する。

このように害虫の被害を防ぐためにも透かすことは大切なことと言えます。

ただ、刈り込みに比べて時間がかかるのもまた難点でお客様と相談して金額面なども調整していく必要があります。

モミジを美しく剪定する方法(庭師がモミジを柔らかく仕上げます)

お世話になっております🙇

年の瀬なので最近は正月太り前の庭木剪定ということでやらせていただいております。

本日もよろしくお願いいたします。

今回はモミジを整えて参りました。

こちらです。

このモミジは一般的なイロハモミジと違い、年中赤い葉っぱをつけるノムラモミジというものです。

ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種と言われていて普通のモミジと比べて多くの日照を必要とします。

夏の暑さが続くと葉が縮むことや、枯れ込むことがあります。下草を植えたり、敷き藁をするなどして根の周りの温度上昇を防ぐと効果があります。またどのモミジもなのですがテッポウムシという害虫が入りやすく、根を食べてしまうと一気に枯れてしまいます。

剪定はあまり強くしてしまうと枝が暴れたり、樹形が乱れるので間延びした枝を抜く程度の軽めの剪定を行うと自然風に仕上がり、美しいです。

ノムラモミジは基本葉っぱをは赤いですが木によって微妙に葉の色が濃かったり薄かったりするのも特徴です。

話を戻しまして剪定に入ります。

先ほど行ったように強めの剪定は避けるようにして自然風に仕上がるように間延びした枝を抜いて細かい枝を多く残すようにします。

写真を見てみると輪郭から所々間延びしている枝が出ているのがわかると思います。毎年形を整えるように剪定しているので極端には暴れていません。今年も所々間延びした枝を剪定して形を整えていきます。

作業後です。間延びした枝を落とすだけにしてうっすら透けるようにしました。シンボルツリーでもあるので多く葉を残して風格が出るように意識しました。

場所によってはもっと切ってほしいと言った場合もありますが施主さんによって違うので意見を正確に形にするようにこれからも心がけて行きます。

具体的にどの枝を切ってどの枝を残すか全体写真のみだと中々分かりにくいと思うので

別のモミジ剪定の写真動画を交えて説明します。

どの枝を抜けば柔らかく仕上がるでしょうか?

このように枝の流れを生かすような残し方を各枝で作っていくと自然と柔らかく美しい仕上がりになります。

また先ほど出てきたテッポウムシですが木に入ってしまうと厄介で根を食べるため中々駆除が難しいとされます。

テッポウムシはそもそもなんなのかということですが簡単に言うとカミキリムシです。

どうすればいいかとご意見をいただきこともありますので

いくつか対処法を記載します。

1.入り口を塞ぐ

そもそもどうすればテッポウムシと見極められるのか?一番簡単なのは根元におが屑が落ちているとテッポウムシが入り込んでいる可能性が高いです。そうなると根元から侵入して卵を産みつけるのでそこを塞ぎます。塞ぎかたは市販のビニルテープを使ってもいいですし、木工用ボンドなどでも良いでしょう。

2.農薬を使う

こちらは根元に見つけた穴から専用の農薬を穴に注入して駆除します。カミキリムシ専用の農薬はホームセンター等で販売しています。

3.あらかじめ木をコーティングする

木にテッポウムシが入り込まないように液状の樹脂フィルムのようなもので幹自体をコーティングする方法もあります。樹脂フィルムもホームセンター等で販売しています。

このように意外とホームセンター等で揃うものが多いのでご自分でも比較的簡単に出来るため、テッポウムシを疑ったら駆除をしてみるのも良いかもしれません。

<衝撃>コブシが枯れる

お世話になっております🙇

先日行ったお客様宅での仕事ですが前年は多くの蕾をつけていたコブシが無惨にも枯れていました。

花芽を多く残すために毎年徒長した枝などを切るだけの軽めの剪定をしていただけに少し不可解な枯れ方でした。

そのため伐採をする運びとなりました。

枯れ木伐採

樹木全体に枯れが入っているので登って切るのは危険と判断。

脚立を使い上部から少しずつ切り分けて行くことにしました。

伐採途中ですがこのように上部から枝を少しずつ切り分けていくことでより安全に作業することができます。

枝を全て切り終えたら続いては幹です。

幹は枝に比べて太さもあり、重量もあるので慎重に作業を進めて行きます。

無事に切り終えたら衝撃の光景が…

枯れの原因

お分かりでしょうか。

幹の中央に穴が空いています。これがコブシが枯れた原因です。

犯人は…

コブシを枯らした犯人は害虫であるテッポウムシである恐れが濃厚になりました。

テッポウムシとはカミキリムシの幼虫で幹の中を食べトンネルのような穴を作り進み幹に鉄砲が通ったような細長い穴を開けてしまうことから、このように呼ばれています。

テッポウムシ(カミキリムシ)

カミキリムシは6月~10月頃に幹の地際部分に小さな穴を開けて産卵します。一週間ほどで孵化し幼虫の間は翌年5月頃まで樹木の中を食べることを続けます。また、産卵時期が遅く孵化するのが遅かった幼虫は2年ほどかけて成虫になるものもいます。

幼虫は少し平べったく頭でっかちな白い幼虫です。フンは小さな穴から外へだしていくので、幹の根元におがくずのようなものが認められればまずテッポウムシを疑いありです。

成虫は捕まえると胸のところからギィギィとかなり大きな音をたてます。

葉っぱなどを食害する害虫と違い幹の中を食べるテッポウムシは樹木にとって天敵です。表面からは存在が分からないため発見が遅れてしまうと対策ができず、その生態からたった一匹のテッポウムシでも幹の中を食い荒らされ中が空洞になり樹木が栄養を運べなくなります。

そのため気づかぬ間に木が枯れてしまうこともあるのです。

今回のケースは幹元におが屑は見受けられなかったので発見が遅れてしまいました。

テッポウムシはコブシの他にもモミジなどにも入ることがあり同じように木を枯らしてしまいます。

駆除方法

テッポウムシの駆除には駆除剤が市販されています。テッポウムシが開けた小さな穴へ針金状の細く長いノズルを深く挿入し噴射します。

穴は必ず埋めるようにし、園芸用のパテで埋めます。木工用ボンドで代用することもできます。穴をそのまま放置するとアリなどが寄生したり菌が入り込んだりしてさらに樹木を弱らせてしまうことがあるので注意が必要です。10日ほど立って株元にさらに木屑が出ていないか確認しましょう。なければ駆除成功です。

剪定の失敗は考えにくく土の状態も問題なしとなったときは害虫による被害かなと考えてみると以外と当たっていたりするケースもあるので疑ってみるといいと思います。

<閲覧注意!>チャドクガ 毛虫 駆除(害虫駆除やケムシ対策を庭師が解説)

お世話になっております🙇

先日のお客様宅の剪定中ですが見つけてしまいました。庭師の天敵チャドクガを…

ツバキの葉裏にビッシリ付いてました。

チャドクガとは?

こちらです。見るにおぞましいですね…

このチャドクガ何が厄介かと言いますと触れていなくても毛を飛ばすため近くに体を持っていくだけでいたら刺されて被れたりしてしまいます。

普通に剪定する時も気を付けて剪定しますが、さらに気を付けるのが枝を片付ける時です。

切った枝を片付けるときに間違って触ってしまって被れてしまうのは多々ありますので体に触れないように熊手等で集めるようにします。

私たちは仕事のためやむを得ない部分もありますがもちろん誰しも刺されたくないと思います。

チャドクガがいるかどうかの判断ですが葉っぱが食べられていたりすると確実にいます。その症状が見えるのにいない場合は卵が産み付けられている場合がほとんどです。

そうなると来年に卵が孵化し同じように被害に遭います。

対処法

対処法ですがチャドクガを見つけたら殺虫剤を散布します。毛虫に効く殺虫剤が今はホームセンター等で購入できます。ちなみにキンチョールは全く効果がないので気を付けてください。殺虫剤でチャドクガが悶えてそのうち死滅するのでチャドクガが付いていた葉っぱをすべて切ってしまいます。切った葉っぱは燃やしてしまうのが一番良いです。切り取ることで産み付けられている卵も除去できるからです。

あまりに量が多いようであれば業者に依頼して駆除してもらいましょう。業者であれば業務用の殺虫剤で駆除してくれるので自分自身に危害が加わらないので安心です。

どんな木に発生するか?

チャドクガが発生しやすい樹の状態として

1、剪定せずに枝同士が密集している

2、風通しが悪い

主にこの2つが原因とされています。風通しが悪く、湿度が高い場所、さらに目立たない場所は蛾が卵を産み付けるにはベストになります。

具体的につきやすい木は

サザンカ

インターネットから引用

ツバキ

インターネットから引用

チャノキ

インターネットから引用

などのツバキ科の植物が多いです。

特にサザンカやツバキは花も綺麗でお庭にもよく使われる木でありますので注意が必要です。

防ぐために…

防ぐためには

刈り込みではなく剪定をして枝を抜いてやり、風通しを良くする。

これにつきます。

樹を透かしてやれば太陽の光もよく入り、風通しも良くなるのでチャドクガが付きにくくなると言われています。

また毛虫の大敵である鳥が見つけやすくなるので食べてくれるようになります。

そのため放置せず適度に手入れすることが大切です。

<御自宅でも役立つ>刈草の掃除方法

お世話になっております🙇

暑い日が続きそれに比例するように草刈りの仕事が増えていきます。

忙しいのは喜ばしいことなのですがさすがにここまで暑いと堪えます(笑)

そんな草刈りの中で最も大変なのが刈った草の片付け(掃除)です。

この片付けというのが一番地味ですがとても大切な作業になります。

極端に言えばいくら草刈りを完璧にこなしても掃除が雑になってしまうと綺麗に見えなくなってしまいます。

今回は河川の草刈りの片付けをしたのですが

こちらが刈った草になります。

今回は肩掛け式の草刈り機を使い、刃で草を刈りました。

刃で刈ったことにより草が荒く大きく刈れている状態です。

そのためトラック等に乗せるときに束ねやすかったり集めやすいという利点があります。

またツルが絡んでいてそれを取り除く作業も骨を折りました。

ちなみにナイロンコードをつけて草刈りをするとこれよりも草のゴミが細かくなります。

そのためブロアなどで片付ける時に掃除しやすい利点があります。

ブロアって何ですか?とお思いの方もいるでしょう❗

ブロアは庭仕事には欠かせない掃除道具で先端が筒状になっていてエンジンをかけるとそこから風が出てゴミを集めてくれます。

話を戻しまして今回の草ゴミは荒く大きいものなのでトラックに積込をして運搬する予定です。

普通のお宅ではここまでのゴミは出ないと思いますが参考までに

この状態で運ぶのは中々大変です。

少しでも楽に運ぶコツとしては上の写真の草の固まりをさらに小さくします。そのためにクルクル巻いてロールキャベツのようにして持ち上げると割りと簡単に運べますし草が溢れる量が少なくてすみます。

この現場は細かいゴミはブロアで吹いてしまうのでこのやり方でトラックに乗せましたが、もっと綺麗にゴミを集めたいときは集めた草ゴミをブルーシートなどに乗せて運ぶと細かいゴミが落ちないのでより綺麗に仕上げる事が出来ます。

またシートを丸めて担いでもって行けるのでより楽に片付ける事が出来ますのでこっちの方がオススメですね!

感覚として大まか片付けたいならロールキャベツにして持って運び、もう少し丁寧に片付けたければブルーシートにゴミを乗せて運ぶ。そういった感じですね!

御自宅でゴミを片付ける場合は恐らく袋に入れてゴミの日に出しに行くと思いますので出来るだけ袋にいれやすいように鋏などで小さくすると良いです。

あまり大きいと袋も破けてしまいます。

同じゴミを運ぶのでもケースバイケースでやり方が何通りもあるというのも面白さかもしれません。

ただ…疲れるため適度に休憩はとってくださいね!

<必見>支柱の目的 (庭師が教える支柱の目的と種類、やり方を解説!)

お世話になっております🙇

今回は少し違って樹木を支える支柱についての事を話します。

支柱の目的は植栽直後の樹木は、安定せず風などで倒れてしまう恐れがあります。

そのため根が根付くまで倒れてしまうのを防ぐ目的があります。

この樹木の下部に立っているものが支柱になります。ちなみに樹木はモッコクです。

この支柱は二脚鳥居支柱と言います。

二脚鳥居支柱とは 「鳥居支柱」と呼ばれる樹木を支えるための支柱のうち、柱を2本用いるものです。 三脚鳥居支柱や四脚鳥居支柱などよりも鳥居の元の形に近い形式と言えます。

杭の長さ(縦)は規定によるが横木から950㎜です(土から見えている部分)。埋める前は1800㎜です。

横木の出っ張りが前で前に樹木を立てます。

横木と樹木は杉皮を樹木に巻き、シュロ縄による綾割掛(前から見て❌になる)で縛ります。

右下から左上に出して一回ぐっと縛り右下から三週左下に周り三週

三週目最後は前に来ないで割り(縛りを強固にするために間をぐるりと縛ること)を二週いれて右上から最初のシュロ縄とでいぼ結びを中心で入れます。

杉皮を巻く理由は縛ったときに樹木を傷つけないためです。

今回は添え木をつけて完成なので添え木をつけます。添え木は根鉢の上に正面から見て右側にまっすぐ立てます。横から見てもまっすぐにするようにします。

横木とぶつかるところでインパクトで穴開けして釘(10センチ)で固定します。釘を打った場所に針金で綾掛けに結びます。右三週 左三週 割二週で最後の捻って切り取り、中へ目立たないように押し込みます。

最後は添え木と樹木とで上、中、下と三ヶ所を杉皮を樹木に添えて割掛で結びます。

割掛は一方向のみで縛ることで終わりに必ず割を二週入れるようにし、最後にいぼ結びで結びます。

これで二脚鳥居支柱の完成になります。

今回鳥居支柱を作ってみて思ったのは鉄線を綺麗に巻くことが難しい事です。

シュロ縄は比較的やり易いのですが鉄線は廻したりする関係で真っ直ぐに巻けずに交差したりしてしまうことがあります。こうなってしまうと鮮明に目立ってしまうので気を付けなければ行けませんがこればかりは場数を踏まないといけないですね!

練習あるのみです。

そもそも何故支柱を立てるのかと言いますと、植え付けた樹木が倒れたり、風で揺れ動かないよう固定するためで、樹木の形状や用途により適した支柱を用います。

今回の二脚鳥居支柱の添え木付きは幹周が9~29cmの樹木に使います。それよりも大きいものには三脚鳥居支柱などを用います。幹周が大きくなるにつれて強度をあげていくと思っていただければ良いです。

非常に手間で時間のかかる作業ですが完成すると非常に美しいです。

この支柱の結びかたの詳しい解説↓

youtubeから引用
youtubeから引用

支柱の基本となるのはイボ結びという結び方になります。

この縛りによって支柱をした際に簡単に取れにくくするのです。

イボ結びは説明すると中々難しいので

こちらを参照下さい!↓

youtubeから引用