ブロワーとは?用途と使い方を解説!きれいなお庭の仕上げ方や掃除のコツも伝授)

お世話になっております🙇

庭師の仕事で一番大切ことはなんでしょうか?綺麗に手入れが出来ることでしょうか?それともお客様とのコミュニケーションでしょうか?

確かにどちらも大切なことで庭師の仕事をするに当たって欠かせないことです。

綺麗に手入れをして管理できる技術がなければお客様を満足させられませんし、コミュニケーションが取れなければお客様の望む出来映えに近づけることは出来ません。しかしこれらは経験等によるものなので数を多くこなすことで形になってきます。

それよりも庭仕事には大切なことがあります。それは最後の掃除です。

何でと思うかもしれませんがこの掃除の出来映えによっては全てが台無しになってしまいます。

仮にすべての木を完璧に綺麗に仕上げたとしても切った枝ゴミが残っていればお庭は綺麗に見えません。

枝ゴミを綺麗に掃除して庭にゴミひとつ落ちていない状態にすることがお庭手入れの完成形になります。

よく庭師初心者は掃除を任されます。

理由としては、単純作業で特別な技術は必要ないからです。しかし単純なこの作業ほど仕事において一番大切になります。逆にいえば掃除が雑だと他の手入れやお客様との会話にステージを上げることが出来ないと言えますし、掃除が綺麗に出来れば他の仕事も自信を持ってできるようになります。

今回は初心者でもよく分かるようにに基本的な掃除のやり方を伝授します。

普段の庭仕事にも活用できるので必見です。

枝ゴミは大きいゴミと小さいゴミとで分けることが出来ます。さらにそこから細かいゴミ、ちりゴミとなっていきます。大きいゴミとは簡単に言えば熊手で集めるには大変なゴミです。この大きなゴミは手運びでトラックなどに乗せるとよくはかどります。

小さいゴミは熊手で運べるだけのゴミである程度熊手を使って集めてテミと呼ばれるちり取りでトラックに乗せます。それよりも細かいゴミはホウキで集めることも出来ますが庭の木を切っている場合は同じ場所にゴミがあるとは限らず、いろいろな場所に木があり、その下に枝ゴミは落ちることとなります。

そのため一ヶ所ずつホウキで集めては非効率になります。

そこで便利になってくる道具がブロワーと呼ばれる道具になります。

ブロワーとは簡単に言いますと送風機のことです。

インターネットから引用

上のように機械前方の筒状の吹き出し口から風を出してゴミを一ヶ所に集めることができる道具です。

ブロワーは非常に便利で細かいゴミであれば風によって綺麗に仕上げることが出来ます。ホウキで掃くよりも綺麗になるため非常に重宝します。

熊手で枝ゴミを運んで葉っぱのみになったらブロワーを使ってゴミを集めることができるのです。

そんな便利なブロワーですが使うときには注意点があります。

1.枝が残っていると風で飛ばない

ブロワーを使うのはあくまで最後の仕上げです。まだ枝が残っているときは風で飛ばないため逆に非効率になります。必ず葉っぱなどの軽いゴミのみになったときにブロワーは使います。

2.ホコリが舞いやすい

ブロワーは風を送り出す機械なので吹き出した風によって土ぼこりが舞う場合があります。思わぬ苦情がきたりもするので回りをしっかり確認して吹き出す風の強さを調節して土ぼこりの被害を最小限にします。ちなみに風の強さはアクセルによって調節可能です。

次にブロワーの使い方についてです。

上手く使いこなすには練習が必要ですが使いこなせると掃除がグッと楽になります。

1.風を吹き出してゴミを飛ばすときに進みすぎない

どういうことかといいますと、ブロワーは風を出してゴミを前に運んでいきますがその一点だけに集中しすぎて前にどんどん進んで行くことが多いです。ゴミはまず自分が立っている位置の前半径はその場所にとどまって前に送るようにします。一点だけに風を当てるのではなく半径を確認して半径分のゴミを前に送るということです。こうすることでゴミの吹き残しがなくなっていちいち戻らなくても良くなるので掃除効率が良くなります。

2.ゴミを集める箇所付近にきたら風の強さを弱くして飛びすぎないようにする

ブロワーはゴミを集める箇所まではアクセル全開で使うことがほとんどですが箇所付近にきたらゴミをそこに置かなくてはいけないので風の強さを弱くしてせっかく集めたゴミが飛んでいかないようにする必要があります。

ここまで来たら後は集めたゴミをホウキで収集して完了です。

ゴミの大きさによって使う道具を変えて効率化を図る。時間が勝負の庭師にとって非常に大切なことです。

ここまでで掃除の流れを解説しましたがまとめです。

大きい枝を集める

大きい枝→手運びか大きめの熊手で集める。

小さい枝を集める

小さい枝→熊手で集めてテミで回収する。

葉っぱや細かい枝を集める

ブロワーを使って一ヶ所に集める。

集めたゴミをホウキとテミを使って仕上げ

完了!

さらなる美しさのために応用編です。

切った木の下が何も障害物がないとやりやすいのですが低木があったり草花があったりするケースもあります。その場合、その障害物に切った枝が引っかかります。これをかかり枝というのですがこのかかり枝を放置するとどうなるか?

最初のうちは目立たないのですが切った枝なので徐々に枯れて茶色くなります。そうなると見た目がすごく悪くなり、せっかく綺麗に剪定したのに台無しです。

落ちた枝を片付ける前に障害物があるときはかかり枝がかかっていないか確認してあれば取り除きます。見にくい場合は熊手などでその障害物を軽く叩くと隠れていたかかり枝がでてきます。

手順を加えるとしたら大きな枝を集める前にかかり枝を徹底的に除去します。ここまでやってお庭の仕上げが完成します。

正直手間だなと思うかもしれませんが大切なんです。お金を出して植木屋さんを頼んでいるのですからそこまでやってこそ商売として成立すると思います。初心者でも出来るいわゆる基礎の作業ですが突き詰めれば基礎が一番大切だということに気づかされます。

それは庭仕事だけでなくあらゆるジャンルでも該当すると思います。経験を詰めば技術はどんどん身に付いてきますので天狗にならず常に基礎が大事だと言い聞かせて今後も仕事できると良いですね。

ちなみに先ほど紹介したブロワーですが、私たち庭師はエンジン式の物を多用しています。他にも充電式の物などいろいろな種類があるのですがそれぞれに利点、欠点があります。

少し紹介したいと思います。

エンジン式のブロワー

利点

馬力が強いため風力も強い。そのためある程度のゴミを風で飛ばすことができる。

欠点

燃料が必要で燃料代がかかる。音が少しうるさく、騒音が気になる。

充電式のブロワー

利点

バッテリーを充電して使用するため燃料代がかからない。

音が静かで騒音が気にならない。

欠点

エンジンの物よりも風力が弱い場合があり、本当に細かいゴミしか集められない。

バッテリーが切れたら使えない。予備の準備は必須。

このようにエンジンと充電のもので違いがありますがこれも場所や用途に応じて使うと便利です。

例えば家の中などを掃除する際は充電式の物を掃除機と併用したりすると便利かもしれません。音も静かですし、バッテリーが切れたらすぐに充電もできます。

最近は車の中でも使えるブロワーも販売されているみたいですね!今度見に行きたいと思います!

<御自宅でも役立つ>刈草の掃除方法

お世話になっております🙇

暑い日が続きそれに比例するように草刈りの仕事が増えていきます。

忙しいのは喜ばしいことなのですがさすがにここまで暑いと堪えます(笑)

そんな草刈りの中で最も大変なのが刈った草の片付け(掃除)です。

この片付けというのが一番地味ですがとても大切な作業になります。

極端に言えばいくら草刈りを完璧にこなしても掃除が雑になってしまうと綺麗に見えなくなってしまいます。

今回は河川の草刈りの片付けをしたのですが

こちらが刈った草になります。

今回は肩掛け式の草刈り機を使い、刃で草を刈りました。

刃で刈ったことにより草が荒く大きく刈れている状態です。

そのためトラック等に乗せるときに束ねやすかったり集めやすいという利点があります。

またツルが絡んでいてそれを取り除く作業も骨を折りました。

ちなみにナイロンコードをつけて草刈りをするとこれよりも草のゴミが細かくなります。

そのためブロアなどで片付ける時に掃除しやすい利点があります。

ブロアって何ですか?とお思いの方もいるでしょう❗

ブロアは庭仕事には欠かせない掃除道具で先端が筒状になっていてエンジンをかけるとそこから風が出てゴミを集めてくれます。

話を戻しまして今回の草ゴミは荒く大きいものなのでトラックに積込をして運搬する予定です。

普通のお宅ではここまでのゴミは出ないと思いますが参考までに

この状態で運ぶのは中々大変です。

少しでも楽に運ぶコツとしては上の写真の草の固まりをさらに小さくします。そのためにクルクル巻いてロールキャベツのようにして持ち上げると割りと簡単に運べますし草が溢れる量が少なくてすみます。

この現場は細かいゴミはブロアで吹いてしまうのでこのやり方でトラックに乗せましたが、もっと綺麗にゴミを集めたいときは集めた草ゴミをブルーシートなどに乗せて運ぶと細かいゴミが落ちないのでより綺麗に仕上げる事が出来ます。

またシートを丸めて担いでもって行けるのでより楽に片付ける事が出来ますのでこっちの方がオススメですね!

感覚として大まか片付けたいならロールキャベツにして持って運び、もう少し丁寧に片付けたければブルーシートにゴミを乗せて運ぶ。そういった感じですね!

御自宅でゴミを片付ける場合は恐らく袋に入れてゴミの日に出しに行くと思いますので出来るだけ袋にいれやすいように鋏などで小さくすると良いです。

あまり大きいと袋も破けてしまいます。

同じゴミを運ぶのでもケースバイケースでやり方が何通りもあるというのも面白さかもしれません。

ただ…疲れるため適度に休憩はとってくださいね!