ツバキの剪定(ツバキの透かし剪定 小さくするやり方を解説)

お世話になっております🙇

今回は先週からお手入れに入らせてもらっている個人邸のお手入れにてツバキを剪定してきました。

もう何年も手入れをしていなく、放置されていたのでできるだけ小さくしてほしいとの事でした。

本来は花芽が付いているため強めの剪定はあまりしないのですが花芽は構わないとの事なので思い切り小さく透かします。

作業前です。

見るからにもっさりしていかにも放置してました感がすごいです。

こうなってくるとどこまで切り詰めて良いか迷うところですが樹木の頭から幹に近い所にある小さな枝を残すようにします。その周辺にある明らかに勢いの強い枝は元から取ってしまいます。

この状態になると明らかに枝数が多いので強い枝は取ってしまうようにして枝数を減らしで中の小枝を多く残すようにします。

小枝を残すとある程度輪郭が整ってくるので後は明らかに濃い場所の小枝を調整します。その中でも方向の悪い枝や長い枝を抜きます。長さ調整で長めの小枝を切り詰めても良いです。

大まかな剪定順序

1 樹木の頭から幹元に近い所の小枝を残す。

2 その周辺にある作りたい輪郭から明らかに強く長い枝は元から取る。

3 ある程度強い枝を取ると細かい枝の輪郭が出てくるので方向の悪い小枝、長い小枝をとったり切り詰めたりする。

これらを頭から順々に行っていくことで樹木自体がコンパクトに透けてくると思います。

説明では中々難しいですが慣れるためにはとにかく切ってみることだけだと思っています。

剪定後です。

もっさりしていたものを中の小枝を残すことを意識したことでコンパクトに透かすことができました。

ツバキは萌芽力があるため刈り込みでも形を整えられますが透かしたほうが枝が暴れにくくなりますし風通しも良くなり害虫の発生も防ぐ事ができます。ちなみに剪定している際に害虫がいた形跡を発見しました。

ツバキの代表的な害虫と言えばチャドクガですね。

葉を食害し人が近くに行ってしまうと毒針で皮膚がかぶれ、痒みが出ます。

これまた厄介でもし被れた患部を掻くようなら毒針が広がりさらにかぶれが広がってしまいます。

対処法として

出来るだけチャドクガに近づかないこと

もし痒みを感じたら50度くらいのお湯で患部を洗い流す。

毒針(毛)は熱湯によって溶けるためひたすら患部は洗い流します。

酷いときは医療機関を利用する。

このように害虫の被害を防ぐためにも透かすことは大切なことと言えます。

ただ、刈り込みに比べて時間がかかるのもまた難点でお客様と相談して金額面なども調整していく必要があります。

透かし剪定(スダジイ編 シイ類の剪定方法を解説します!)

お世話になっております🙇

コロナの恐怖に怯えながら年の瀬のお手入れに励んでいる今日この頃です。

今回はスダジイを剪定しました。

こちらですね。

一年に一度手入れしているので新しく出た強い枝が吹いています。

スダジイはこの時期にも葉っぱが付いていますので常緑樹になります。

よく公園や庭園に植えられている樹木で、高さも放置しておくとかなり大きくなります。

なので植えるには充分なスペースが必要となります。

また材が硬く、耐潮性が強いため海辺にも使われたりすることもあります。丈夫で日本では幹周が10mに達するにまで成長したものも確認されているようです。

成長すると樹冠がドーム型になると言われていてスダジイ林を上から見てみるとブロッコリーに見えるという面白い特徴があります。

さらにドングリがとれる木としても有名です。

ドングリが取れる木はいくつかあります。

その中で美味しく食べられるドングリやあまり食に適さないドングリがあることはご存知でしょうか?

いくつか紹介していきます。

コナラ、ミズナラから取れるドングリ

一般的なドングリはこの樹木から取れると言われていますがタンニンと呼ばれるアクが豊富に含まれていて生食には適さないと言われているドングリです。使用する際はアク抜きを良くして粉末状にして料理に入れることがあるようです。

シイ、マテバシイなどのドングリ

これらは比較的タンニンが少なく生でも食べることが出来るドングリです。

特にマテバシイから取れるドングリは縄文時代にクッキーにして食べられたとされる逸話があるほど美味しいとされています。

街を散策してこれらの木を見つけたらドングリを拾って食べてみてください(笑)

さて肝心の剪定ですが述べた通り新しく出た強い枝を詰めて枝元の方の細かい方向の良い枝を残すように剪定します。

残したい場所に小枝がなかったり方向が悪い枝しかないときは太い枝を途中で切り詰めるのもオッケーです。

こちら剪定後です。

枝葉は残しめでチラチラ外観が透けて見えるくらいの濃さで剪定しました。

あまり枝数を少なくしてしまうとより強い枝がたくさん出てきやすいので栄養分が各枝に分散するように枝を多めに残しました。

切りすぎて枯れてしまうのも問題ですが切りすぎてさらに強く出てくるのも大変です。

木の特性を生かして剪定法を変えていく必要があります。

庭師の剪定(クロマツ編)

お世話になっております🙇

今回は庭木の王様として知られるクロマツの剪定です。

よくマツは難しいと言われたり手間がかかると言われます。

確かに芽を一つ一つ揃えるためしっかりやれば手間と時間はかかってしまいます。マツは金食いムシと言われるのはこれが所以です。

確かに慣れない場合はどこをさわって良いかわからずにやみくもに切ってしまって芽が出てこなくなってしまうと言ったことから難しいと言われているのかもしれません。

しかし切り方を覚えれば意外と簡単に剪定できます。

こちらが剪定前のマツです。

マツの剪定には大まかに二つあって切り透かしと呼ばれるものと子芽や孫芽まで切り詰めるやり方です。

今回は二つ目の切り詰めるやり方でで剪定します。

この部分を綺麗にしていきます。

写真をよく見てみると赤○と青○で囲まれていると思います。

子芽や孫芽に切り詰めるというのは赤○の芽を青○の芽まで切り詰めるということです。芽を更新してやることで大きさも小さくなりスッキリ仕上がります。

切り詰めた後がこちらです。

芽数が減りスッキリとしたと思います。これを枝先毎に作っていく事がマツを手入れしていくということです。

芽数を減らしてスッキリと仕上がりました。

このやり方は非常に手間と時間を要しますが完成すると風格のある美しいマツに仕上がります。

そうなるとやはり心配なのは金額だと思います。手間と時間をかけることで金額が跳ねてしまうのはよくあることです。

そこでそんなに手間をかけないでとりあえずスッキリすれば良い。

という場合は最初の切り透かしが有効になります。主に公園などのマツには工期の関係で切り透かしをすることが多いです。

切り透かしは芽を残すというよりは枝自体を減らして空間を開けてスッキリさせるというイメージです。

一般の樹木の剪定の透かし剪定のような形で仕上げます。

こちらは切り透かしが必要となった枝が太くなったマツになります。

この場合とにかく強い枝は元から切ります。

残すのは小さい枝 芽だけです。

とにかく強いものは取り除きます。

切り透かし終えたマツ。

このやり方であれば手間と時間をそれほどかけずとりあえずスッキリと仕上げることが出来ます。

ただ強い枝が出やすくボサボサになりやすい注意点もあるので予算などを吟味してやり方を調整することが大切です。

全体が完成しました。

慣れてみないと難しいですがご自分で手入れをしたいという方は何度も繰り返しやって見てください。

<庭師が教える>ヒマラヤスギ 剪定方法 コツ

お世話になっております!

2020年も残り1ヶ月を切り庭師も暦のとおり師走になり気張っております。

今日も個人邸の一本!ということでヒマラヤスギを剪定してきました。

ヒマラヤスギとは

ヒマラヤスギは普通の杉の木と違って針のような形をした葉になっておりほとんどが5 cm程の長さで、時には7 cmに達することもあります。

こちらがヒマラヤスギです。

スギと違って明るい緑色の葉っぱで針のようになっております。

ヒマラヤスギはとして公園や大きな庭園に植樹されています。大きくなるためあまり一般家庭では植えませんが例外もあります。-25℃以下で生育することは難しいとされている暖かい気候を好む樹木です。

ちなみにこのヒマラヤスギは巨大化するのを防ぐため頭を切って高くなりすぎないようにしています。

ヒマラヤスギの材は耐久性に優れ、腐りにくいため良質で緻密な木目は磨けば美しいつやが出ます。歴史的には、寺院とその周辺の造園に使われたことがよく記録に残っているほどです。

そんなヒマラヤスギですがこのお宅では庭の周りに植えてあり合計15本剪定をしたわけですが剪定するのも中々大変で、何より葉がチクチクして痛いのが特徴です。

またマツ程ではないですがヤニが出てくるので手や服がべたべたになりますし、それにより手袋が真っ黒になります。

葉自体は柔らかいんですが針のようになっているため素肌に触れるとチクチクします。今回は一年に一回の手入れなのでクリスマスツリーのように葉を多めに残すのではなくある程度薄く剪定していきます。

ポイントとしては下に垂れ下がった細かい葉っぱを多く残すようにすることです。こうすることで柔らかさが出ます。

具体的に図解していきます。

図解説

まっすぐの強い枝も多くありますが出来れば柔らかい下に垂れ下がった葉っぱを残すように。場所によっては強めの枝を切り詰めても良いです。

この場合は下に垂れ下がった方向の良い放射状の枝を残すのですが

このように赤い線の方向に伸びている枝を残すようにします。

オレンジ線は場合によっては小枝の方向は良いので残してもいいですがここでは大本の枝自体が木と逆に出ているので元から切ってしまいます。

動画解説

枝先を揃える際に細かい枝が無数吹いていて逆方向に伸びている枝や下に垂れすぎている枝もあるのでそれは切り取ってしまいます。

剪定順序 方法

ヒマラヤスギ剪定の順序のまとめとしては(個人差あり)

1.枝の内部の忌み枝(木と逆に向いている枝や下に向きすぎている枝、方向がバラバラな枝、強すぎる枝、ごちゃごちゃした小枝)を取り除く

2.ある程度枝先がスッキリしますので弧を描くような放射状の細い枝を残す

垂れすぎている基準は弧を描いている感じではなく直に真下に伸びている枝を指します。

全ての枝の整理が終わるとこんな感じです。

ぶつ切りのように切っても葉っぱは吹いてきますが次の年に新しい葉っぱでごちゃごちゃになり剪定しづらくなるのでできるだけ枝を残すようにして剪定すると将来的に楽です。

ヒマラヤスギはどんな感じかわかったけど花粉とかで騒がれるそもそも一般的なスギはどういうの?と言う質問もあると思います。

色々なヒマラヤスギ

インターネットから引用
インターネットから引用

こちらがスギになります。

ヒマラヤスギと比べると葉の色が違うのがわかると思います。

よく花粉症で悩まされる樹木でもあります。

双方似てもいますが意外と違っています。そんな違いを見つけて眺めるのも面白いかもしれません。

ちなみに枝葉がもっと密になってくるヒマラヤスギもあるみたいです。

こちらは先日土木施工管理技士の試験で行った青山学院大学のヒマラヤスギです。

自然にこうなったのか仕立てたのかはわかりませんが雄大で綺麗に密に生え揃っていて綺麗でした。

何でもクリスマスシーズンにはクリスマスツリーとして機能するそうです。

それが終われば箱根駅伝を暖かく見守ってくれるんですかね?

庭木剪定(サルスベリの剪定を公開 解説!)

お世話になっております🙇

12月に入り個人邸に入る機会が多くなり始めました。皆さん新年を迎える前に庭を綺麗にしておきたいという考えの元だと思います。

そんなことでこの時期の植木屋さんは皆大忙しで目が回る時期となります。

今回はサルスベリの剪定になります。

サルスベリは非常に強い樹木で丸坊主にしても新しい枝が吹いてくるほどです。そのため単純に新しく出た枝を元で切ってまた坊主にする剪定で成立するので初心者でも簡単な樹木と言えます。

花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園に植えられます。

サルスベリという名前はすべすべした感触の樹皮が猿も滑りやすいというところから名付けられたと言われています。ただ諸説だと猿はいとも簡単に登って行くようです。

しかしながら簡単な分切った後のデメリットもあります。

1.何回も同じところで切り詰めるので切った患部がコブになる

これは何回も同じところで切ることでその場所がどんどん大きくなりコブのようになります。

こうなると非常にゴツゴツして見た目の印象が悪くなります。

2.切った患部から無数の枝が出る。

これは患部から多くの枝が吹くことにより作業に手間がかかってしまいます。

単純に詰めればいいので何も考えなくて良い点はありますがどうせならきちんと枝を作って美しく見せたいと思うのが性です。

まずはコブになった場合はどうするか?

コブのところで切り詰めるといつまでも同じところから吹いてくるのでコブの下で枝ごと切り落としてしまいましょう。

そんなことしたら切ったところからまた吹いてくるのでは?

そのとおりです。切った患部の回りから枝が吹いてきます。

さっきと変わらないのでは?

今度は坊主にするのではなくその出てきた枝を2~3本残してその枝を少し切り詰めましょう。

こんな感じで枝が出てくるので

こんな感じで切り詰めます。

こうして年毎に徐々に枝数を増やしていくことで小枝が多く風格のあるサルスベリになります。

もちろん好みがあるので丸坊主が好みという方は丸坊主に剪定するのも間違いではありません。

どのやりかたでも表現の仕方は自由なので色々な角度から庭木を楽しめるといいと思います。

<閲覧注意!>チャドクガ 毛虫 駆除(害虫駆除やケムシ対策を庭師が解説)

お世話になっております🙇

先日のお客様宅の剪定中ですが見つけてしまいました。庭師の天敵チャドクガを…

ツバキの葉裏にビッシリ付いてました。

チャドクガとは?

こちらです。見るにおぞましいですね…

このチャドクガ何が厄介かと言いますと触れていなくても毛を飛ばすため近くに体を持っていくだけでいたら刺されて被れたりしてしまいます。

普通に剪定する時も気を付けて剪定しますが、さらに気を付けるのが枝を片付ける時です。

切った枝を片付けるときに間違って触ってしまって被れてしまうのは多々ありますので体に触れないように熊手等で集めるようにします。

私たちは仕事のためやむを得ない部分もありますがもちろん誰しも刺されたくないと思います。

チャドクガがいるかどうかの判断ですが葉っぱが食べられていたりすると確実にいます。その症状が見えるのにいない場合は卵が産み付けられている場合がほとんどです。

そうなると来年に卵が孵化し同じように被害に遭います。

対処法

対処法ですがチャドクガを見つけたら殺虫剤を散布します。毛虫に効く殺虫剤が今はホームセンター等で購入できます。ちなみにキンチョールは全く効果がないので気を付けてください。殺虫剤でチャドクガが悶えてそのうち死滅するのでチャドクガが付いていた葉っぱをすべて切ってしまいます。切った葉っぱは燃やしてしまうのが一番良いです。切り取ることで産み付けられている卵も除去できるからです。

あまりに量が多いようであれば業者に依頼して駆除してもらいましょう。業者であれば業務用の殺虫剤で駆除してくれるので自分自身に危害が加わらないので安心です。

どんな木に発生するか?

チャドクガが発生しやすい樹の状態として

1、剪定せずに枝同士が密集している

2、風通しが悪い

主にこの2つが原因とされています。風通しが悪く、湿度が高い場所、さらに目立たない場所は蛾が卵を産み付けるにはベストになります。

具体的につきやすい木は

サザンカ

インターネットから引用

ツバキ

インターネットから引用

チャノキ

インターネットから引用

などのツバキ科の植物が多いです。

特にサザンカやツバキは花も綺麗でお庭にもよく使われる木でありますので注意が必要です。

防ぐために…

防ぐためには

刈り込みではなく剪定をして枝を抜いてやり、風通しを良くする。

これにつきます。

樹を透かしてやれば太陽の光もよく入り、風通しも良くなるのでチャドクガが付きにくくなると言われています。

また毛虫の大敵である鳥が見つけやすくなるので食べてくれるようになります。

そのため放置せず適度に手入れすることが大切です。

庭師 シマトネリコを剪定する

お世話になっております🙇

先日行ったお客様宅での剪定になります。

今回の樹木はシマトネリコという種類になります。

こちらがシマトネリコです。

放置しておくとどんどん大きくなるような生育旺盛な樹木です。常緑樹なので一年中綺麗な緑が楽しめます。葉が羽のように出てくるのが特徴です。

羽状の葉がとても綺麗で洋風な雰囲気があるのでお庭の樹木としても人気があります。

ただ寒さに弱いので冬の時期の剪定は避けたほうがいいです。寒さ以外には気を使う必要が無く、病害虫も少なく丈夫な樹木です。

このシマトネリコも何年か放置して上に伸びすぎてしまってカーポートを越えてしまいました。

このシマトネリコをお客様ご自身でもお手入れが出来るようにカーポートくらいまで高さを下げる剪定をしていきます。

高さを下げる剪定ですがカーポートまで下げるのでカーポートの高さの位置に細かい枝があるのか確認します。もしなければその上にあるか確認します。恐らく羽状に出ているのでどこかしらには細かい枝があると思います。

何故細い枝の位置を探してそこで切るのかと言いますと切ったあとの見映えの良し悪しが変わるからです。もし仮に枝関係無しにぶつ切りにした場合ですが見た目が非常に堅苦しくなり、いかにも切りました!という形になります。樹にもよりますが下手をすると枯れてしまう場合もあります。

枝を残すようにすれば樹に柔らかさが残り、高さを下げたように見えないため変な感じがしない仕上がりになります。

ただシマトネリコの場合ぶつ切りにしてもどんどん枝が吹いてくるほど生育旺盛な樹木です。

なので究極に高さを詰めたい時、形を全く気にしないというかたはぶつ切りにしても大丈夫です。

ただ私としては細かい緑の葉っぱがそよそよなびいているのが美しいのでぶつ切りは少し抵抗があります。

やっぱり樹の形を崩さずに形を整えたいと思うのです。

完成形です。見事カーポートまで高さが下がり小さくなりました。

適度に葉も残り、自然な感じも出すことができました。

<御自宅でも役立つ>刈草の掃除方法

お世話になっております🙇

暑い日が続きそれに比例するように草刈りの仕事が増えていきます。

忙しいのは喜ばしいことなのですがさすがにここまで暑いと堪えます(笑)

そんな草刈りの中で最も大変なのが刈った草の片付け(掃除)です。

この片付けというのが一番地味ですがとても大切な作業になります。

極端に言えばいくら草刈りを完璧にこなしても掃除が雑になってしまうと綺麗に見えなくなってしまいます。

今回は河川の草刈りの片付けをしたのですが

こちらが刈った草になります。

今回は肩掛け式の草刈り機を使い、刃で草を刈りました。

刃で刈ったことにより草が荒く大きく刈れている状態です。

そのためトラック等に乗せるときに束ねやすかったり集めやすいという利点があります。

またツルが絡んでいてそれを取り除く作業も骨を折りました。

ちなみにナイロンコードをつけて草刈りをするとこれよりも草のゴミが細かくなります。

そのためブロアなどで片付ける時に掃除しやすい利点があります。

ブロアって何ですか?とお思いの方もいるでしょう❗

ブロアは庭仕事には欠かせない掃除道具で先端が筒状になっていてエンジンをかけるとそこから風が出てゴミを集めてくれます。

話を戻しまして今回の草ゴミは荒く大きいものなのでトラックに積込をして運搬する予定です。

普通のお宅ではここまでのゴミは出ないと思いますが参考までに

この状態で運ぶのは中々大変です。

少しでも楽に運ぶコツとしては上の写真の草の固まりをさらに小さくします。そのためにクルクル巻いてロールキャベツのようにして持ち上げると割りと簡単に運べますし草が溢れる量が少なくてすみます。

この現場は細かいゴミはブロアで吹いてしまうのでこのやり方でトラックに乗せましたが、もっと綺麗にゴミを集めたいときは集めた草ゴミをブルーシートなどに乗せて運ぶと細かいゴミが落ちないのでより綺麗に仕上げる事が出来ます。

またシートを丸めて担いでもって行けるのでより楽に片付ける事が出来ますのでこっちの方がオススメですね!

感覚として大まか片付けたいならロールキャベツにして持って運び、もう少し丁寧に片付けたければブルーシートにゴミを乗せて運ぶ。そういった感じですね!

御自宅でゴミを片付ける場合は恐らく袋に入れてゴミの日に出しに行くと思いますので出来るだけ袋にいれやすいように鋏などで小さくすると良いです。

あまり大きいと袋も破けてしまいます。

同じゴミを運ぶのでもケースバイケースでやり方が何通りもあるというのも面白さかもしれません。

ただ…疲れるため適度に休憩はとってくださいね!

<必見>支柱の目的 (庭師が教える支柱の目的と種類、やり方を解説!)

お世話になっております🙇

今回は少し違って樹木を支える支柱についての事を話します。

支柱の目的は植栽直後の樹木は、安定せず風などで倒れてしまう恐れがあります。

そのため根が根付くまで倒れてしまうのを防ぐ目的があります。

この樹木の下部に立っているものが支柱になります。ちなみに樹木はモッコクです。

この支柱は二脚鳥居支柱と言います。

二脚鳥居支柱とは 「鳥居支柱」と呼ばれる樹木を支えるための支柱のうち、柱を2本用いるものです。 三脚鳥居支柱や四脚鳥居支柱などよりも鳥居の元の形に近い形式と言えます。

杭の長さ(縦)は規定によるが横木から950㎜です(土から見えている部分)。埋める前は1800㎜です。

横木の出っ張りが前で前に樹木を立てます。

横木と樹木は杉皮を樹木に巻き、シュロ縄による綾割掛(前から見て❌になる)で縛ります。

右下から左上に出して一回ぐっと縛り右下から三週左下に周り三週

三週目最後は前に来ないで割り(縛りを強固にするために間をぐるりと縛ること)を二週いれて右上から最初のシュロ縄とでいぼ結びを中心で入れます。

杉皮を巻く理由は縛ったときに樹木を傷つけないためです。

今回は添え木をつけて完成なので添え木をつけます。添え木は根鉢の上に正面から見て右側にまっすぐ立てます。横から見てもまっすぐにするようにします。

横木とぶつかるところでインパクトで穴開けして釘(10センチ)で固定します。釘を打った場所に針金で綾掛けに結びます。右三週 左三週 割二週で最後の捻って切り取り、中へ目立たないように押し込みます。

最後は添え木と樹木とで上、中、下と三ヶ所を杉皮を樹木に添えて割掛で結びます。

割掛は一方向のみで縛ることで終わりに必ず割を二週入れるようにし、最後にいぼ結びで結びます。

これで二脚鳥居支柱の完成になります。

今回鳥居支柱を作ってみて思ったのは鉄線を綺麗に巻くことが難しい事です。

シュロ縄は比較的やり易いのですが鉄線は廻したりする関係で真っ直ぐに巻けずに交差したりしてしまうことがあります。こうなってしまうと鮮明に目立ってしまうので気を付けなければ行けませんがこればかりは場数を踏まないといけないですね!

練習あるのみです。

そもそも何故支柱を立てるのかと言いますと、植え付けた樹木が倒れたり、風で揺れ動かないよう固定するためで、樹木の形状や用途により適した支柱を用います。

今回の二脚鳥居支柱の添え木付きは幹周が9~29cmの樹木に使います。それよりも大きいものには三脚鳥居支柱などを用います。幹周が大きくなるにつれて強度をあげていくと思っていただければ良いです。

非常に手間で時間のかかる作業ですが完成すると非常に美しいです。

この支柱の結びかたの詳しい解説↓

youtubeから引用
youtubeから引用

支柱の基本となるのはイボ結びという結び方になります。

この縛りによって支柱をした際に簡単に取れにくくするのです。

イボ結びは説明すると中々難しいので

こちらを参照下さい!↓

youtubeから引用

竹藪の開拓(現役庭師が竹の種類や竹の伐採方法を解説!)

お世話になります🙇

先日から、お客様に頼まれている竹藪の竹の伐採を行っています😌

竹は凄いですよね😃

少しの植えただけで何年後かにはあっという間に住宅の遥か上まで成長し密集して藪と化してしまうのですから😅

自然の摂理には本当に驚かされます!

その竹藪にはマダケとモウソウチクという種類の竹が生えています

竹なんてどれも一緒では?

とお思いの方もいると思いますが

良く見るときちんと違いがあるのです!

マダケはしっかりとした緑色をしていて繊維は薄めです。また繊維の密度、柔軟性、色、つやなどが優れていて最もいろんな方面に使われている竹です。皮も食品の包装の他、部分的に籠にも使われています。

左がマダケ右がモウソウチク

モウソウチクはマダケよりも繊維が肉厚で節の下が白みがかり全体的に白みがかった緑色なのが特徴です。筍がとれるのはこの竹です。工芸品では、籠の落とし、丸竹のままで加工する花生けなどに使われます。 籠には繊維が荒いので使われることは少ないようです。

下がマダケ上がモウソウチクです。

これはモウソウチクですがこのように何年も放置した竹は ゆうに電線をも越えていきます。

これでも半分は伐採した後なのですよ!

伐採した竹ゴミですがこれも全体の10分の1程度の量です。

最近はこの竹が高くなりすぎて何とかしたいと言う方がさらに増えてきました。

上部の画像を見る通りとてつもなく高くなりすぎて手がつけられないのも事実です。

ご自身で何とかするという人もおりますが竹を伐採しするには少々コツがいります。

1.中が空洞になっている

2.ツルツルしている

3.とにかく高い

竹はおもに上記3つの点が該当します。

それを踏まえてチェーンソーで伐採する前提でコツを説明していきます。

1と2では他の木よりもチェーンソーの刃が挟まりやすかったり、跳ね返りの頻度が高くなるケースがあります。

必ず倒す方向に受け口をいれてその反対から刃の根元を竹にしっかり入れて切ってください。(受け口を作った方に倒れるようにする)

受け口の入れ方↓

インターネットから引用

3に関しては高すぎる竹は思ったよりも重いため伐倒方向(倒す方向)には人を立ち入らせないようにします。

また、竹の方向に逆らわずに切ることが安全に切るポイントです。

気を付ける点は竹の向いている方向に障害物があるときです。

この場合は危険なため高所作業車や重機械が必要になるケースがあるため迷わず業者に頼みましょう。

今回は抜根も依頼されたのでバックホウを使って根こそぎ取りました。

取った根っこですが全部でこれの10倍はありました。

竹の根っこは固く長いため建物の下に潜り込むと基礎を持ち上げてしまうほどの強さがある厄介者です。

今回は重機械を使いましたが中々ご家庭では準備できませんよね!

取り除くよりは劣りますが除草剤を原液に近い希釈で根っこに掛けると効果はあります。

周りに影響がないように天候や環境に注意して使用しましょう。

その他にも竹には種類があります。

良く見るものと言えば

クロチク

クロチクは繊維が細いのが特徴です。普通細いのがよく見られるが条件の良いところでは直径が5~6センチほどになります。表皮の黒のまだら模様が美しいので、よく籠の材料として使われるようです。

シノチク

シノチクはよく河川の堤防に自生していて、表皮はつやがなく、節間は長いです。よく竹の楽器(主に笛)に使われていてまた独特の味わいがあるので籠に使われることも多いです。

共通点としては…

どれも成長速度が半端ないって事ですかね(笑)

竹は造園の世界でも多く使われています。

皆さんが知っているものと言えば竹垣ではないでしょうか?

代表的なものといえば

建仁寺垣と四つ目垣ですかね😃

建仁寺垣は四割にした竹を縦にすき間なく並べ、押し縁と呼ばれる細い棒状の継ぎ目が付けられています。

四つ目垣は、丸い竹を十字に交差させてヒモで縛ったシンプルな作りで、神社の参道などでよく見かけます。もちろん自宅でも作られているところも多く見かけます。

竹はぐんぐん育つのであっという間に圧迫感がすごく邪魔に感じてしまうことがありますが

見方を変えれば

色々なものを吸収し雨風に打たれてもすくすく成長していく

我々もそんな竹のたくましい成長力を見習わなければいけませんね!

今は少なくはなってきていますがご自宅に竹垣を作って目隠しにするといった案件は一昔前には多々あったようです。

現在はプラスチック製の物が出来てきていて価格も安価なため人気があるようです。

ただ最近の情勢化によるガーデニングブームにより竹垣を竹で作って楽しむことも徐々に増えて来ているようです。

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建仁寺垣が人気です。

竹垣は縛り方や竹の扱い方などで作るのが難しいイメージがありますが作り方を覚えて、充分な量の竹さえ仕入れられれば意外と簡単にできます。

建仁寺垣の作り方はこちらを参照↓

youtubeから引用