お世話になります🙇
先日から、お客様に頼まれている竹藪の竹の伐採を行っています😌
竹は凄いですよね😃
少しの植えただけで何年後かにはあっという間に住宅の遥か上まで成長し密集して藪と化してしまうのですから😅
自然の摂理には本当に驚かされます!
その竹藪にはマダケとモウソウチクという種類の竹が生えています
竹なんてどれも一緒では?
とお思いの方もいると思いますが
良く見るときちんと違いがあるのです!
マダケはしっかりとした緑色をしていて繊維は薄めです。また繊維の密度、柔軟性、色、つやなどが優れていて最もいろんな方面に使われている竹です。皮も食品の包装の他、部分的に籠にも使われています。
左がマダケ右がモウソウチク
モウソウチクはマダケよりも繊維が肉厚で節の下が白みがかり全体的に白みがかった緑色なのが特徴です。筍がとれるのはこの竹です。工芸品では、籠の落とし、丸竹のままで加工する花生けなどに使われます。 籠には繊維が荒いので使われることは少ないようです。
下がマダケ上がモウソウチクです。
これはモウソウチクですがこのように何年も放置した竹は ゆうに電線をも越えていきます。
これでも半分は伐採した後なのですよ!
伐採した竹ゴミですがこれも全体の10分の1程度の量です。
最近はこの竹が高くなりすぎて何とかしたいと言う方がさらに増えてきました。
上部の画像を見る通りとてつもなく高くなりすぎて手がつけられないのも事実です。
ご自身で何とかするという人もおりますが竹を伐採しするには少々コツがいります。
1.中が空洞になっている
2.ツルツルしている
3.とにかく高い
竹はおもに上記3つの点が該当します。
それを踏まえてチェーンソーで伐採する前提でコツを説明していきます。
1と2では他の木よりもチェーンソーの刃が挟まりやすかったり、跳ね返りの頻度が高くなるケースがあります。
必ず倒す方向に受け口をいれてその反対から刃の根元を竹にしっかり入れて切ってください。(受け口を作った方に倒れるようにする)
受け口の入れ方↓
3に関しては高すぎる竹は思ったよりも重いため伐倒方向(倒す方向)には人を立ち入らせないようにします。
また、竹の方向に逆らわずに切ることが安全に切るポイントです。
気を付ける点は竹の向いている方向に障害物があるときです。
この場合は危険なため高所作業車や重機械が必要になるケースがあるため迷わず業者に頼みましょう。
今回は抜根も依頼されたのでバックホウを使って根こそぎ取りました。
取った根っこですが全部でこれの10倍はありました。
竹の根っこは固く長いため建物の下に潜り込むと基礎を持ち上げてしまうほどの強さがある厄介者です。
今回は重機械を使いましたが中々ご家庭では準備できませんよね!
取り除くよりは劣りますが除草剤を原液に近い希釈で根っこに掛けると効果はあります。
周りに影響がないように天候や環境に注意して使用しましょう。
その他にも竹には種類があります。
良く見るものと言えば
クロチク
クロチクは繊維が細いのが特徴です。普通細いのがよく見られるが条件の良いところでは直径が5~6センチほどになります。表皮の黒のまだら模様が美しいので、よく籠の材料として使われるようです。
シノチク
シノチクはよく河川の堤防に自生していて、表皮はつやがなく、節間は長いです。よく竹の楽器(主に笛)に使われていてまた独特の味わいがあるので籠に使われることも多いです。
共通点としては…
どれも成長速度が半端ないって事ですかね(笑)
竹は造園の世界でも多く使われています。
皆さんが知っているものと言えば竹垣ではないでしょうか?
代表的なものといえば
建仁寺垣と四つ目垣ですかね😃
建仁寺垣は四割にした竹を縦にすき間なく並べ、押し縁と呼ばれる細い棒状の継ぎ目が付けられています。
四つ目垣は、丸い竹を十字に交差させてヒモで縛ったシンプルな作りで、神社の参道などでよく見かけます。もちろん自宅でも作られているところも多く見かけます。
竹はぐんぐん育つのであっという間に圧迫感がすごく邪魔に感じてしまうことがありますが
見方を変えれば
色々なものを吸収し雨風に打たれてもすくすく成長していく
我々もそんな竹のたくましい成長力を見習わなければいけませんね!
今は少なくはなってきていますがご自宅に竹垣を作って目隠しにするといった案件は一昔前には多々あったようです。
現在はプラスチック製の物が出来てきていて価格も安価なため人気があるようです。
ただ最近の情勢化によるガーデニングブームにより竹垣を竹で作って楽しむことも徐々に増えて来ているようです。
建仁寺垣が人気です。
竹垣は縛り方や竹の扱い方などで作るのが難しいイメージがありますが作り方を覚えて、充分な量の竹さえ仕入れられれば意外と簡単にできます。
建仁寺垣の作り方はこちらを参照↓