こんにちは。
今回は人気の庭木のひとつであるイトヒバに関して解説していきます。
イトヒバはヒノキやサワラなどヒバ系統の針葉樹になります。
イトヒバは和風のお庭によく合うよね!垂れた枝が凄い綺麗なんだよ!
イトヒバの特徴
イトヒバの特徴としては糸のようにしなやかに垂れる枝が特徴で綺麗に透かされたイトヒバは非常に美しいです。
今回はお庭にもよく使われるイトヒバの管理や剪定方法に関して解説していければと思います。
イトヒバの管理
イトヒバはサワラの園芸品種であり、葉っぱが糸のように垂れていることからイトヒバと名付けられたと言います。
正式にはヒヨクヒバ(比翼桧葉)とよぶそうで、比翼とは鳥のペアが仲良く枝に並んで翼を重ねている状態を表し、葉が重なり合う様子をそれに擬えたもの。ヒヨクヒバとイトヒバは異なるという説も聞くが、一般的には見分けがつかず、同一視されています。
イトヒバはもともとの原種であるサワラと比べて、成長が遅く年に何回もハサミを入れなくても良い樹木です。(1年に一回のお手入れが理想。)
病虫害も少なく非常に育てやすいため庭木としてよく選ばれて使われています。
日当たりがいい場所もしくは少し日陰な場所に植え付けるようにすると良いでしょう。
あまりにも日が当たらない場所は葉の生育に良くないためできるだけ避けましょう。
家の目隠しとして生垣のように植えるところもあるようですが、個人的にはお勧めしません。
理由としては、一つの枝から多くの小枝が出てくるという枝の出方をするためで、さらに伸び方も緩やかなため生垣にするには空間がありすぎるからです。
生垣として利用するのであれば、原種のサワラを推奨します。(枝の出方は似ているのですが、イトヒバよりも密になるため)
サワラに関してはこちら↓
イトヒバは単体で植えて、サワラは密に植えてもOKって感じかな?
イトヒバの剪定方法
イトヒバの剪定に関しては、覚えると初心者にも簡単です。
イトヒバを綺麗に剪定できると非常に美しい上品なお庭に見せることができるでしょう。
剪定順序
1.木の上部から剪定し始める
これは切った枝が木に引っかかって残るかかり枝を防ぐためです。
かかり枝があるとせっかく仕上げた木に枯れた枝が残り見た目が悪くなるためです。(かかり枝は時間がたつと枯れる)
2.まず枝先を見る
前述の通りイトヒバの枝葉の出方は枝先から無数に枝が出てくることで成り立っているのでまずは枝先に注目します。
そのあとは枝先から出ている枝のうち
長い枝 強い枝 木の幹の方向に向かっている枝 極端に上や下に向いている枝(角度が90℃に近いもの)をすべて切ります。
残す枝は細かい小さい枝で尚且つ放射状に木の外側へ伸びるような枝です。
前述の枝の残し方をすると、枝がパラッとして凄く綺麗になるんだ!
3.後は各枝で2を繰りかえす
剪定をしていくうえで大切なことは余計なことをしないという事です。
2の項目で挙げた剪定方法を後は各枝ごとに繰り返していけばいいのです。
ほかの箇所に移って違う切り方をする必要はありません。
ただ純粋に2の剪定を繰り返してください。
仮に違う切り方をしてしまうと樹形が一気に崩れてしまいカッコ悪くなります。
枝ごとに出方の違いは多少あるため迷うこともありますがその時は基本に立ち返り、前述の方法を思い出してください。
下図のようにパラッと垂れたイトヒバに仕上げることができます。
迷ったときほど基本に忠実に! 忘れないでね。
イトヒバによく似た樹木
ここまでイトヒバの管理や剪定に関して解説していきましたが、イトヒバに似た種類で派生していって庭木として広まった樹木があります。
ヨーロッパゴールド
ヨーロッパゴールドは種類としてはコニファーと呼ばれる部類になります。
イトヒバは和風の庭園に合うのに対して、洋風の庭園によく合います。
イトヒバとの違いはまずは葉の色です。イトヒバは緑が強く出るのに対しヨーロッパゴールドは黄色に近い葉の色をしています。
また、ヨーロッパゴールドの別名がニオイヒバというため、葉から香りがするのも特徴です。
まとめ
以上イトヒバの管理、剪定について解説していきました。
イトヒバは比較的育てやすい樹木で、初心者にもおすすめできる樹木です。
剪定は
木の上部から剪定し始めます。
これは枝を切ってからかかり枝をとりやすくするためです。
そのあと枝先をみて、長い枝 強い枝 木の幹の方向に向かっている枝 極端に上や下に向いている枝(角度が90℃に近いもの)をすべて切ります。
残すのは細かい小さい枝で尚且つ放射状に木の外側へ伸びるような枝です。
後は各枝で上記を繰り返します。
ちなみにイトヒバと似た種類のヨーロッパゴールドも枝の出方はイトヒバと同じため同じ方法で剪定することができます。
イトヒバは和風な印象を、ヨーロッパゴールドは洋風に合いますので御自宅のイメージに合ったものを選んでください。