庭師が教える お手入れ かかり枝(お手入れ後に注意するかかり枝について解説)

お世話になります。

ご自宅のお庭を綺麗に保つためにこまめなお手入れは必要不可欠です。

しかし、お手入れには手間や時間がかかるのもまた事実です。

そこで、ご自分で庭木のお手入れをしている方のためにお手入れの手間が少なくなるようここだけは気を付けて❗

というものを解説していきます。

1.木全体を見てとりあえず長い枝を切る

木を見てみてボサボサになっている原因がほとんどが徒長枝と呼ばれる新しく伸びた枝です。

見るからにビヨンビヨン伸びているのでその枝のみを元から切ります。

輪郭線上で切り詰めるのは?

という質問を受けたことがありますが

出来るだけやめたほうがいいです。

理由としては、徒長枝自体が勢いが物凄く、その木に必要な養分を持っていってしまいます。

このことで木全体に養分が行き渡らず徒長枝だけが伸びたり、他の枝が成長しなかったりします。

また、徒長枝を中途半端に残しておくとまたすぐに新しい徒長枝として伸びてくるのでいたちごっこのようになっていきます。

そのため少し面倒ではありますが見るからに長い枝は出ている部分の 元から 切り取ります。

2.木についたかかり枝は確実に全部取る

まずかかりえだについて説明します。

かかり枝は木を剪定した際に切った枝が木にかかっている状態の事をいいます。

このかかり枝は必ず取り除くようにします。

カイヅカイブキのかかり枝

取り除かない事による弊害として

まず見た目が汚くなります。

切ってすぐの頃はそれほど目立ちませんが時間が経つにつれてその枝が枯れて茶色くなってくるため非常に汚く見えてしまいます。

これでは綺麗にするために剪定したものが台無しになってしまいます。

かかり枝をつけないためには

①木の上部から剪定する

②下に向かうにつれて随時確認して下に落とす

③仕上がり後は木を奮って枝を落とす

④最後にもう一度確認してあれば取り除く

順に説明するとこういう感じになります。

特に②の段階で切った部分を確認して木に枝がついていたらその度に取り除くようにすればかかり枝が少なくなります。

最後にはホウキや熊手で木をパンパン叩くようにすると落ちてきます。

意外と遠くから眺めるとかかりたてのかかり枝は目立ちませんがよく見ると

葉っぱの向きが逆だったり枝が変な方向に向いていたりするので意外とわかります。

まとめです。

木から出ている明らかに長い徒長枝を取り除く

かかり枝は確実に落とす。

この2点を意識することで綺麗にかつ手間をかけず木をお手入れできます。