庭師の剪定(クロマツ編)

お世話になっております🙇

今回は庭木の王様として知られるクロマツの剪定です。

よくマツは難しいと言われたり手間がかかると言われます。

確かに芽を一つ一つ揃えるためしっかりやれば手間と時間はかかってしまいます。マツは金食いムシと言われるのはこれが所以です。

確かに慣れない場合はどこをさわって良いかわからずにやみくもに切ってしまって芽が出てこなくなってしまうと言ったことから難しいと言われているのかもしれません。

しかし切り方を覚えれば意外と簡単に剪定できます。

こちらが剪定前のマツです。

マツの剪定には大まかに二つあって切り透かしと呼ばれるものと子芽や孫芽まで切り詰めるやり方です。

今回は二つ目の切り詰めるやり方でで剪定します。

この部分を綺麗にしていきます。

写真をよく見てみると赤○と青○で囲まれていると思います。

子芽や孫芽に切り詰めるというのは赤○の芽を青○の芽まで切り詰めるということです。芽を更新してやることで大きさも小さくなりスッキリ仕上がります。

切り詰めた後がこちらです。

芽数が減りスッキリとしたと思います。これを枝先毎に作っていく事がマツを手入れしていくということです。

芽数を減らしてスッキリと仕上がりました。

このやり方は非常に手間と時間を要しますが完成すると風格のある美しいマツに仕上がります。

そうなるとやはり心配なのは金額だと思います。手間と時間をかけることで金額が跳ねてしまうのはよくあることです。

そこでそんなに手間をかけないでとりあえずスッキリすれば良い。

という場合は最初の切り透かしが有効になります。主に公園などのマツには工期の関係で切り透かしをすることが多いです。

切り透かしは芽を残すというよりは枝自体を減らして空間を開けてスッキリさせるというイメージです。

一般の樹木の剪定の透かし剪定のような形で仕上げます。

こちらは切り透かしが必要となった枝が太くなったマツになります。

この場合とにかく強い枝は元から切ります。

残すのは小さい枝 芽だけです。

とにかく強いものは取り除きます。

切り透かし終えたマツ。

このやり方であれば手間と時間をそれほどかけずとりあえずスッキリと仕上げることが出来ます。

ただ強い枝が出やすくボサボサになりやすい注意点もあるので予算などを吟味してやり方を調整することが大切です。

全体が完成しました。

慣れてみないと難しいですがご自分で手入れをしたいという方は何度も繰り返しやって見てください。