<目からウロコ>樹木の夏季剪定 やるべきか?やらざるべきか?

お世話になります。

各所で35℃を越える猛暑日が連日続くなかお疲れ様でございます。

毎年この時期は草や木の成長に頭を悩ませることが多いです。

そこで今回は

真夏の樹木の剪定は やるか 否か?

この事にフォーカスを当てていきたいと思います。

その条件を樹種により解説していきます。

常緑樹の剪定

常緑樹は一年中葉っぱを落とさない木の事です。夏場は当たり前ですが葉っぱを繁らせて青々しています。

一年中葉っぱを落とさないということは一年中休むことなく光合成などの活動を行っていることになります。

つまり剪定をするときも木自体が活動することになります。

特に夏は木自体も温度調整などの都合で活動が活発化しています。

ここで言えるのは活動をしている物に対して強い刺激を加えると良くないということです。

つまり、真夏にスカスカになるほどの強い剪定をすると枯れる確率がグッと上がるということになります。

そのため常緑樹は剪定をしてもいいが

あまり葉っぱを減らさない弱剪定に留める。ということが正解になります。

常緑樹代表格 モチノキ

落葉樹の剪定

落葉樹は常緑樹と対照的に冬に葉を落とす樹木ですが夏場は青々と葉を繁らせています。

冬場の葉が落ちてからの剪定は樹種によってはぶつ切りに近いくらいの強剪定が可能になります。

これは木自体が休眠期に入っているためだと言われています。

逆に葉が着いた夏場は常緑樹同様、活動活発化のため弱剪定にすることが無難な処置となります。

低木の剪定

ここで言う低木のくくりとしてはツツジ系統の葉が密集した樹木だと思ってください。

ツツジ系統の樹木は強めに剪定を施しても萌芽力(芽吹く力)が強いのでまた芽をふかせることが多いです。

ただそれは時期を選んでという条件のもとです。

真夏の場合は上記2つと同様軽めに剪定することが無難になります。

恐らく長めのハサミを使った刈り込みという仕上げかたをすることが多いと思いますが、葉っぱが残るようにしてください。

丸坊主にしてしまうのはNG!

弱剪定の概念

ここで私が言っている弱剪定ですが、本当に必要のない枝だけを切り、出来るだけ枝葉を残す剪定のことを指します。

ノコギリ等を使うような太めの枝を切るような剪定は全く必要ありません。

もちろん職人さんによって考え方は異なりますのでご了承下さい。

切る枝の優先順位

1.徒長枝

その樹木の中で長く強く伸びた枝を指します。長すぎる枝は樹形を乱し、栄養を奪われ、内部の小枝まで行き渡らなくなるので枝元から除去します。

2.逆さ枝

木自体は外側に放射状に伸びた枝を多く残すことが美しく見えます。

逆に内側に伸びている枝は樹形を乱しますのでこれも見つけしだい元から切ります。

3.樹木内部のごちゃごちゃした枝

木の内部が枝でごちゃごちゃしているときは切ってしまってOKです。

ただ闇雲に中の枝を切りすぎるとスカスカになるので内部の方向のいい枝は残すようにするとてきどに透けて良いですよ。

4.極端に下や上に向いている枝

これは極端なものに限ります。

直立している枝や直下している枝を切るようにします。

結論

真夏の剪定はやるべきか否かということにフォーカスしてきましたが、

あまり葉っぱを減らさない弱剪定ならOK

という結論に至りました。

もちろん樹種によっては切らない方が良いものもあるので少しでも不安に思ったらプロの意見を参考にしてみてください。