お世話になっております。
この仕事をしていると年配の方との関わりが比較的多くよく聞かれるのですが庭師ってどうなの?と
話によると会社務めのあと定年後にセカンドライフの手段として庭いじりを生業とした仕事を始めたいと思っているようで
庭仕事をやっていく上で何が必要なのかを問われることがあります。
もちろん年配の方だけでなく若者でこれからそういう系統の職業につくかたも庭仕事をする上で何が必要か現役庭師の私が解説していければと思うので
参考にしてみて下さい。
1.木の知識を身につける
庭仕事を生業とすることはお客さんは私たちを庭のプロとして頼ってくるわけです。
そこで最低限 庭木の特徴などを知っておく必要があります。
お客様に庭木のことについて答えられるように勉強しましょう。
逆の立場で考えて聞いたことを答えられないプロは何か頼りない印象を受けてしまいます。
木の剪定頻度はどのくらいなのか?
この木は強く剪定しても大丈夫なのか?
木が枯れてしまった原因は?
などなど色々質問されたりします。
もし仮にそのお宅をお手入れしてくださいとなった場合、始めてだとよくわからないことも多いですよね?
お客さんの家にある木の特徴だけでも調べるのが一番良い方法です。
そうすればそのお客さんにとって知りたい情報をピンポイントに調べられるからです。
2.草刈り、草むしりを覚える
庭師は木を切ったりするだけではありません。むしろ草刈や草むしりの仕事の方が多いかもしれません。
それだけ雑草問題は様々なお宅で頭を悩ませる問題です。
結構自分自身で草取りしてますよっていうお宅も多いんですが毎回手間がかかるといったことや高齢になり屈むのがキツくなったりと言ったお悩みは多いです。
雑草は5月頃から10月くらいまでは最盛期で必ずと行って良いほど伸びるので仕事は溢れるほどです。
そんなお悩みを解決するために草刈り機の使い方や草むしり、雑草除去の方法を学ぶ必要があります。
私のブログにも雑草対策について載せているのでご覧下さい。↓
3.刈り込みのお手入れを覚える
枝を抜いたりして木を透かしたりする剪定などはある程度の経験を積んで覚えていかないといけませんが
刈り込みによるお手入れは少し練習すれば出来るようになります。
刈り込み手入れは樹木の表面を刈り揃えて綺麗に整える方法で、生け垣など目隠し要素があるものなどによく用いられます。
刃が大きいハサミを使って行う方法や、ヘッジトリマーと呼ばれる機械を使って行う方法などあります。
一般的な家庭では低木として植えられているものが多いのでハサミで刈り整える方法を覚えておくといいと思います。
刈り込みのコツはこちら↓
4.必要な道具を揃える
庭仕事をするためにはやはり最低限揃えたほうが良い道具があります。
草刈り機やヘッジトリマーなどの機械ももちろんですが
常日頃持ち歩く商売道具である腰道具と呼ばれる物を用意する必要があります。
腰道具はベルトに必要な道具を下げて腰に巻くことからこう呼びます。
腰道具は
①枝を切るための剪定バサミ
これは岡恒というブランドの剪定ハサミでホームセンターなどにも流通していて初心者でも扱いやすいブランドになります。
赤と白のデザインで目立つ分かりやすいのも良いです。
②剪定バサミで切れない太い枝を切る ノコギリ
ノコギリといっても色々種類がありますが剪定(園芸)用と呼ばれる種類の刃が固めの細長い物を選んで下さい。
※③木バサミ 片手刈り込みバサミ
これは初心者はあってもなくても良いと思います。
木バサミは主に枝が細かい物を切るときに使うものでマツのお手入れをするときに役に立ちます。
しかし使う用途がそれほど多くないためあってもなくてもいいと思います。
片手刈り込みバサミは刈り込み作業の補助用で役に立ちます。
低木の裾や際など大きなハサミで届かない部分を切るときや仕上げの時に使えます。
チャボヒバやツツジ、ツゲなどの樹木を刈り揃えやすいです。
主にこれらを揃えると良いです。
腰道具はホームセンターで大体揃えることができます。
ホームセンターとはいえ仕事をする上では性能は充分なので刃物店で本格的なものを揃えなくても大丈夫です。
5.コミュニケーション
どの職業でもそうですがコミュニケーションは大切です。
特に庭師はお客さんを相手にして行う仕事なのでお客さんと話ができるかが大事になります。
一昔前の職人さんの中には口下手な方も多く、お客さんとコミュニケーションをあまり取らない方もいましたが、それではお金を頂いて仕事をしている以上ベストな仕事とは言えません。
お客さんとコミュニケーションをとってお客さんが理想とする庭を作り上げる。
それが出来てプロだと思います。
ここまで庭師になるにはどうするか?ということで解説してきました。
庭仕事は仕事内容が様々で覚えることが多いです。
しかし最低限 初心者の方は以上の事を意識してみるといいと思います。
始めてみてそれなりに売上が建てられてきたら必要な道具を買い揃えていけばいいと思います。