庭師の樹木図鑑(ニッコウヒバの特徴と剪定 刈り込みの方法を解説!)

お世話になっております🙇

庭師の仕事として工場内の樹木管理をする場合とあります。

知ってる限り大体の工場では敷地の周りに背丈の高い樹木が列植されていて目隠し代わりにしています。私のイメージでは針葉樹が植えられているイメージで、カイヅカイブキやヒマラヤスギ、サワラやヒノキの行った種類のものを見かけます。

今回はニッコウヒバを列植している工場の手入れに入ったのでその手入れの方法や特徴などを紹介していければと思います。

ニッコウヒバはサワラによく似ているが、葉がサワラよりパサパサしていたり、寒い時期には茶色くなったりする特徴があります。

ニッコウヒバは別名シノブヒバとも言います。

普通のヒバ系との違いとしては

私の感覚ですが少々葉っぱが固めでチリチリしてるかなといった印象です。

なので正直肌に触れるとチクチクします。

日陰、病害虫に強く、萌芽力があり、生け垣として利用することも可能です。

根が浅いことや葉が密生していることもあり、やや風に弱いため、大木になりすぎて風で倒れてしまうこともあります。

乾燥にも弱いとされています。

手入れの方法として剪定か刈り込みがあります。まず刈り込みでの手入れを解説していきます。

年々大きくなっていくのでできるだけ小さく縮めたいところですが、葉を残すように手入れをしないと枝が枯れるため、葉が残るくらいの薄さで刈り込むことが大切です。

部分的にも枯れこみが起きますが、これを防ぐには最低でも年に2回は手入れする必要があります。これは葉が繁りすぎて日が当たらない部分が出てくるためです。また、ニッコウヒバは枝が上向きに育ちやすいため、シュロ縄などを使って枝を誘引し、樹形を維持することもあります。

ポイントをまとめると

小さくするときは刈り込みは葉が残るか残らないかギリギリで刈り込む。(葉がなくなると枝が枯れるため。)

部分的な枝枯れを防ぐため理想は年2回のお手入れをすること。

剪定をする場合

枝葉が繁るためスッキリさせるために枝先に出た枝の中でも長いものを取り除き細かい枝を残します。

あまり多く枝を抜く必要はなく、少し多めに残すくらいが良いです。

あまり少なくしてしまうと枝枯れに繋がります。

剪定の際は中の枯れ枝は必ず除去するようにします。それだけでも日の当たりかたがグンと変わってきます。

日が木全体に均一に当たるようになれば枝枯れも少なくなるし、より多く小枝が吹くのでいざ小さくするときに手入れがしやすくなります。

一般家庭で植えることは中々ありませんが、主に常緑樹と呼ばれる一年中常に葉を付けたままの樹木は坊主に近い状態にする剪定自体を好みません。

常緑樹を坊主に近い状態または坊主になるくらい強く剪定してしまうと枯れる可能性が高くなります。

葉っぱが残っていることで蒸散等のバランスを保っているためそのバランスが崩れてしまうからだと言われています。

そのため大きくなりすぎたからと言って好きな大きさまで構わずに切ってしまうのは頂けません。

常緑樹を小さくするときは葉っぱが残っている位置までで何年もかけて小さくしていくのが良いです。

大きくなりすぎて高さを詰めたい場合は

脇の枝から出ている葉っぱは残し、真ん中の太い幹(主幹)といいます。

をお好みの高さまで切り詰めることで高さを詰めることができます。

デメリットとして

樹形が円錐形のように綺麗にはならず

丸みを帯びてきます。

気にしないのであれば問題ないですが注意します。