庭師 剪定(チャボヒバ編 剪定したチャボヒバと刈り込んだチャボヒバを徹底比較)

お世話になっております🙇

庭木で人気のある樹木としてチャボヒバも挙げられています。

チャボヒバはヒノキの園芸品種でヒノキに比べると枝葉が短くて密生する性質があり、その様子を短足のチャボに例えて名付けられました。生長がゆっくりな樹木で初期の生育は特に遅いです。(1m伸びるのに5~6年かかると言われています)ヒノキ・サワラ類の中ではオーソドックスで庭木としてもっともよく使われているもののひとつです。庭の洋風和風を問わずに幅広くマッチし、きれいに仕立てられたチャボヒバは何となく気品があり高級な感じがします。

こんもりと茂って様々な形に仕立てることができます。

よくあるのは各枝ごとに玉造りになっている物です。

枝先に葉っぱが玉状に固まっており、刈り込むことで形を整えます。

チャボヒバです。

玉の1つを拡大してみます。

こんな感じになっています。

この玉をハサミで刈り込んでいきます。使用するハサミですが刈り込み鋏だと少し大きいためやりづらい場合があります。そのため片手で使える刈り込み鋏を使うと非常にやりやすいです。

無い場合は両手の刈り込み鋏でもオッケーです。コツとしてはあまり深く刈り込まず表面に出ている葉っぱを揃えるイメージです。

深く刈りすぎてしまうと枯れてしまう恐れがあります。

こんな感じになります。

近くで見ると不揃いにも見えますが問題ありません。

注意する点として

脇や裾を揃える

枯れ葉を落とす

この二つが大切です。

表面を刈り揃えても裾が汚いと全体的に汚く見えてしまいますので裾はしっかり刈り込みます。

枯れ葉は玉の中に溜まっているので両手で擦るようにすると綺麗に取れます。最初に玉を両手で擦り、刈り込むと効率よく綺麗に出来ます。

続いてチャボヒバの剪定です。

上記のように刈り込みで仕上げる庭がほとんどですが剪定で仕上げるケースもあります。

こちらもチャボヒバになりますが玉造りではないため枝先の細かい枝を残す剪定で仕上げたいと思います。

こちらも枝先の一部を拡大してみます。

こちらが拡大図です。

葉の集合体から輪郭よりも出ている枝(強い枝)を取り除き、細かく小さい枝を残すようにします。

このように枝先にパラッとした小枝や葉っぱを残すことで美しく仕上げることが出来ます。

コツとしては必要以上に切りすぎないことです。

極端に言えば太い枝を取った後は小枝はいじらなくてもある程度整ってしまいます。必要以上に小枝を触って薄くしすぎてしまうのも木にとって良くないので切りすぎないということを念頭に置いてください。

ただ内部は枝が混みやすいため多すぎる場合や方向の悪い枝は取り除いて内部まで日が当たるようにします。

剪定後のチャボヒバです。

このように小枝を残すことで刈り込みで仕上げるのとは一味違う感じにすることが出来ます。

どちらの仕上がりが好みかは人によりますがチャボヒバが綺麗になっていると庭が締まって見えるのでお手入れ必至です!

ただ、2通りのやり方があるけれど刈り込みの方が簡単だからそちらで仕上げたほうがいいのでは?

その通りです。刈り込みの方が難易度は低いため初心者でも綺麗に仕上げることが出来ます。

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刈り込みと剪定とではメリットとデメリットがあるのです。

刈り込み仕上げメリット

作業時間が早く、綺麗に仕上がる。

デメリット

内部の枝が枯れるので年々枯れ葉の除去が大変。

剪定仕上げメリット

内部にもよく日が当たり、枯れ葉が少なくなる。

デメリット

とにかく手間がかかる。

特性を理解しつつあったやり方で仕上げることをオススメします。