草刈機 使いかた 庭師が機械の使用法や特徴、種類の違いを解説!

お世話になっております🙇

今時期は冬場でほとんどの草木は休眠機に入って枯れ草状態になっております。

後 2ヶ月程して暖かくなってくるとそれに比例して草の活動も活発になってきます。

そうなってくると草が繁るのはあっという間で一面が草で埋まってしまいます。

こちらは昨年の7月に入った現場ですが草丈の高い草が生い茂っていて地面が見えません。

そんなときにはどうするか?草を取り除く事で綺麗になります。ただこれだけの量を手でむしるのは正直日が暮れてしまいます。効率的ではありません。

そこで庭師はよく草刈り機を使用して作業します。

草刈り機というとくくりが大きくなるのでピンポイントでこのような現場で使う肩掛け式草刈り機の解説をしていきます。

インターネットから引用

こちらが肩掛け式の草刈り機になります。

簡単に使い方ですが、持ち手とエンジンの間に肩掛け用のバンドがついていてそれを肩にかけて持ち手を持ち、刃のついた部分を地面に平行において刈っていくという仕組みになります。

肩掛け式の草刈り機は先端のアタッチメントを替える事で用途によって使い分けることができます。写真は刃がついていると思いますがそれをナイロンコードと呼ばれるヒモのような物に替えることができます。

インターネットから引用(ナイロンコード)

それぞれの使い方は次のとおりです。

まずは先端のアタッチメントを刃にした場合です。

アタッチメントを刃に替えるときはどのような状況か?

1.草丈が高いとき

現場の草が高く伸びているときはある程度茎が太い場合が多く、ナイロンコードでは刈りきれない場合があります。その時に刃を使うとサクサク刈ることが出来ます。

2.地面が砂や砂利の時

地面が砂や砂利の場合は注意が必要です。肩掛け式の草刈り機は使っているとどうしても石が飛びやすい特徴があるのです。特にナイロンコードを使った時は物凄い量の石が飛びます。刃を使えば多少の石は飛びますがナイロンコードを使ったときよりも石の飛散量を減らすことが出来ます。

反対にナイロンコードを使う場合はどうするか?

先ほどデメリットをちらちら解説した形になりましたがナイロンコードのメリットももちろんあります。

1.草が小さいとき

刃を使う場合はある程度草丈が大きく量が多いときはざっと刈るのに効率よく便利ですが小さい草の時は全部刈りきれない事が多いです。そんな時はナイロンコードを使って刈ると綺麗になります。

2.地面の端や際を刈るとき

刃は円形になっていてその部分しか刈れないため形状が決まっている地面の端や際は刈ることが出来ません。そんな時はナイロンコードを使うことで端も際も綺麗に出来ます。素材がナイロンなので端や際にある障害物とうも傷つける心配が少ないのもメリットです。

このように刃とナイロンコードで違いがあり用途によって使い分ける必要があります。

では写真の現場ではどう作業するでしょうか?

現場の特徴ですが、

面積は50㎡ほどで草丈は高いもので背丈くらいになる。

地面は砂利が敷いてある箇所がある。

その特徴を踏まえ、手順を決めて作業をしていきます。

①大きい草を刃のアタッチメントで荒刈りする

まず草が生い茂っていて視界が悪いためある程度高い草を刈っていきます。ここで、刈り方のコツです。

刃は地面と平行になるようにします。そのためには肩掛け用のバンドの長さを調整して刃の角度を調節します。この角度が非常に大切でこの形が出来てしまえば後は横に体を回転させることで余計なをいれずに草刈り作業を進めることができます。

②刈った背丈の高い草をある程度片付ける

刈った草は結構重量があるので次の作業の妨げにならないように片付けてトラックに積んでしまいましょう。

③アタッチメントをナイロンコードに替えて仕上げる

ある程度大きい草を刈ったことで視界も良くなり小さい草が残りますので後はナイロンコードで仕上げです。地面にベッタリ付けるのではなく少し浮かせて刈るようにしてください。砂利がある箇所はそれよりも高くして、アクセルを弱めて慎重に作業を進めます。

④刈った草を熊手で集めて掃除する

ここまで来たら掃除して完全に綺麗にしましょう。刈った草を熊手で集めてトラックに積みます。細かいゴミのみになったらブロワーを使って仕上げます。コンクリートの上とかに飛散した草が散らばっていますが残っていると汚く見えるのでブロワーで吹いて綺麗にします。

ブロワーで集めたらホウキでゴミを集めてトラックに乗せて完了になります。

作業完了後です。

あれだけ生い茂っていても道具を工夫して使うことでここまで綺麗にすることができます。

今年も草がこのようになると思うので場所や状況に応じた対応をしていければと思います。