庭師が使う道具(ヘッジトリマーとは?)使い方とその特徴

お世話になっております🙇

庭仕事をする際に庭師がよく使うといいますかあると便利な物が存在します。純粋にハサミのみ使ったりするケースもありますが道具を使うことによりより早く効率よく仕事を進めることができます。

庭師が庭仕事の際によく使う道具としてはヘッジトリマーが挙げられます。

ヘッジトリマーは生垣や樹木の剪定に使用する電動刈り込み機のことです。 2枚の刃が鋏のように高速で擦れ合い、枝や葉を刈り込めるため短時間で広い面を均一に刈ることが可能です。

ハサミのみで整えると美しく仕上がるのですがどうしても時間がかかってしまいます。効率が勝負な商売なので広い生け垣等はヘッジトリマーを使うことで効率よく作業ができます。仕上がりの美しさはすべてハサミで仕上げるのよりは若干劣りますがそれでも充分綺麗に仕上げることが出来ます。

ヘッジトリマーの利点

1.ハサミよりも効率よく作業ができる

2.馬力によってはある程度太い枝でも刈り込める

3.ハサミと違い一度に広い面を刈り込める

ブレードと呼ばれる刃が付いた部分が高速回転するためそのブレード部分を刈り込み物に当てればその面を刈り込むことが出来ます。そのため作業効率も良くなります。また、メーカーによって馬力に違いがありますが馬力が大きいものはある程度太い枝も刈ることが出来ます。

ヘッジトリマーのデメリットは

1.刈り込み面を切るのではなく契りとるような感じになるので切り口が少し汚い場合がある。

2.刃の種類によっては刈りムラができる

ヘッジトリマーの刃はいろいろな種類があります。

主には普通の刃と仕上げようの刃になります。

細かくすればもう少しありますが庭師は大体この二つをよく使い分けます。

ある程度枝が太めの生け垣や低木等は普通の刃で刈り込みます。

インターネットから引用(普通の刃)

反対に枝葉が細かく出ているものを揃えるときは仕上げようの波で仕上げると綺麗になります。

インターネットから引用(仕上げ様の刃)

間違えて逆の使ってしまった場合の失敗例です。

太めの枝がある木を仕上げ様の刃で刈ってしまった場合

仕上げ様の刃は決め細やかな刃を刈り込むのに適しているため太い枝に対応できず刃の噛み合わせが悪くなり酷いときには刃が動かなくなり故障の原因になります。

反対に決め細やかな樹木を普通の刃で刈る場合。

これは刈れないことはありません。ただ刃が粗めなので仕上がりがボコボコに見えて見映えがよくありません。

賢い使い方としては最初粗めに普通の刃で刈り込み最後仕上げで仕上げ様の刃を使うことです。

こうすることで効率よくハサミ仕上げと同じクオリティに仕上げることが出来ます。

道具の使い方が分かったところで実際に綺麗に生け垣や低木を刈り込むにはどうすれば良いか?

初心者でもプロのように仕上げるコツがあります。

①最初に刈る高さを決める

手を入れる前の樹木は枝が爆発するように上に伸びているものがほとんどですこれを伸びる前の高さに刈り戻しますちょうど葉っぱがすこし残るくらいの位置がいいでしょう

そこにハサミを当てて左手を固定して右手だけを動かしますこの時力を入れすぎると表面がガタガタになり見た目が悪くなるので軽くリズムよく刈り込むことを意識してください。ハサミ全体をつかって刈り込むと効率よく仕上がります。

②塗り絵のように

例えば塗り絵をするときは端から塗り始めて徐々に広げて行きますねそれの要領で刈り込みも端から徐々に広げて行きます。そうすることでムラなく刈り込めます。

③角は少しハサミを斜めに入れる

④裾の部分を真っ直ぐにする※綺麗に見せるために一番大切なこと

上部を綺麗に刈っても下部の部分(裾といいます)が揃っていないと美しい仕上がりにならないので少しやりずらいですがハサミを入れて真っ直ぐに揃えるよう意識します

生け垣のお手入れ

①下部を濃く 上部を薄くする

どれくらい刈り込むのか迷うところですが生け垣の下を濃く 上を薄くするように意識しましょう理由は上部は下部に比べて日当たりがよく枝の成長が早いため時間がたつにつれて頭でっかちになり圧迫感が出てくるのです頭の大きな生け垣は見た目も悪くなるので上の方は薄くするようにして成長しても同じくらいの伸びになるようにします。

②天端(頭)は水糸を張る

慣れている人だと目で見て調整しながら真っ直ぐに揃えることが出来ますが慣れていない人は中々難しいので刈りたい高さの位置に水糸を張ると良いでしょう。後は水糸を目安にして刈り込みをしていけばオッケーです。

最初は上手くいかず難しいと感じるかもしれませんがやはり慣れが大切です。一気にやろうとせず少しずつ調整しながら確認してやっていけば大きく失敗せずにできると思います。