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樹木には当たり前ですが高く成長するものやそれほど大きくならないものとありますが今回はそれほど大きくならない樹木があるので紹介していきます。
今回はヤツデという樹木です。
ヤツデは葉っぱが手のような形をしています。それが8つあるからヤツデもといいたいところですが実際は7、9つというのが事実です。丈夫なので庭木としてもよく植えられます。古人は魔除けの意味で庭に植えていたともいわれている縁起物の樹木です。
葉を乾燥させたものは「八角金盤」と呼ばれる生薬になり、去痰などの薬として用いられます。しかし、葉などにはヤツデサポニンという物質が含まれ、過剰摂取すると下痢や嘔吐、溶血を起こしますので注意します。
また、葉を刻んで浴湯料として風呂に入れると、リウマチに効果があるとされます。
昔は殺虫剤として用いていたこともあります。
剪定ですが、春から夏にかけて思いきって古い枝を短く切り詰めます。萌芽力が強いので強めに切っても心配ありません。切り口付近から新芽が発芽して1~2年後にはコンパクトな樹形に整います。
ヤツデが起こしやすい病気は黄色紋羽病、炭そ病、黄斑病などがあり、黄色紋羽病は、若木や苗木の地上部が急にしおれ、葉は水気が抜け黄緑色になって下垂します。葉の縁部から発病し葉枯れ症状となる炭そ病で葉に斑点が生じるのが黄斑病です。
害虫はあまり見られませんが、乾燥気味のところではカイガラムシが発生しがちです。