お世話になっております🙇
公園剪定真っ只中です。今回は毎年手をつけるわけではなく、実に3年程放置をしてしまったイヌシデ(ソネ)を思い切り小さくします。
とてもノコギリだけでは枝が太すぎるためチェーンソーを使っての手入れになります。
大体高さは5メートルくらいなので上部は脚立では届かないため登っての作業となります。
木に登ってのチェーンソー使用となるため注意しなくては行けないことがあります。
1.誤って落下しないよう足場を確保し、安全帯を使用する。
木に登っての作業で一番気を付けなくては行けないことは木から落下することです。落下することにより大怪我をしたり、酷いときには死に至ることもあります。それを防ぐために、まずは両足が必ず枝に乗っているかどうか。理想は両足と背中と三点で支えられていればベストです。それプラス安全帯の使用です。木に巻き付ける事で誤って落下したときに巻き付けた木に宙吊りになるので地面に激突するのを防ぐことが出来ます。安全帯は腰に巻き付けますが正しい位置に身に付けないと吊られたときに内蔵を圧迫してしまいます。特にお腹に近い位置に身に付けるのは危険です。また、腰の下の方に着けてもスルッと外れて落下しますので必ず骨盤の上らへんに身につけます。
最近ではその安全帯よりも多くの支点で体を支えるハーネスの着用を義務付けてきています。使用には講習を受けなくては行けませんが安全帯よりもさらに安全かつ体への負担が少ない構造になっています。少し動きづらいのが難点ですが安全面ではかなり信頼が持てます。
2.チェーンソーのエンジンをかけっぱなしにしない。
次に怖いのが誤って体をチェーンソーの刃で切ってしまうことです。枝を切ったら地面に落下させるのですがそのときには必ずエンジンを切って落とすようにします。普通アイドリング時には刃は止まっていますが誤ってアクセルに枝などが触れたりする恐れがあります。また安全レバー(レバーを押すことでアクセルを吹かしても刃が回らなくなる)というものも着いていますので枝を切る作業の時以外は必ず刃を回らない状態にします。
3.枝を落下させる際は必ず安全を確保する。
枝を落下させるときには下に人や物がないかを確認してから落とすようにします。枝も中々の重さなので物に当たったら壊れますし、人に当たったらそれこそ大怪我をしてしまいます。必ず回りへの配慮を心がけます。
チェーンソーの剪定後と剪定前になります。
手前はチェーンソー剪定後です。後ろの剪定前と見比べて見ると大分高さを落としていることがわかります。
これは休眠期に入っていて芽吹きが比較的強い落葉樹だから出来ることで常緑樹では中々出来ないことです。
これだけ切ってもまた葉が繁り、あっという間に大きくなってしまうので木の成長が力はすさまじいですね!
最近、依頼があったのですが
イヌシデが一本枯れてしまったとの事で伐採を行いました。
上部の写真がイヌシデの切り株で下部がチェーンソーで切った幹になります。
伐採してみて何で枯れてしまったかがわかりました。
恐らく、伐採した幹に無数の穴が空いていることからテッポウムシ(カミキリ虫)の被害を疑います。
テッポウムシはモミジなどに多く入りやすい害虫で
木に穴を空けて侵入し、根っこから幹内部を食害しスカスカにしてしまいます。
もうスカスカになると手遅れで徐々に枯れが入ります。
テッポウムシは厄介で中々存在に気づきにくいのが被害拡大の大きな原因です。
こちらにも詳しく記載しているので参考にしてください。↓