庭木の管理をしていると、 「大きくなりすぎて手に負えない」 「高くなりすぎて剪定できない」 というケースはよくあります。
今回紹介するのはイヌシデ(ソネ)の強剪定です。
通常の剪定ではなく、木のサイズを大きく下げる剪定であり、 庭管理では比較的難易度の高い作業になります。
この記事では庭師の実際の現場をもとに
- イヌシデの強剪定とは
- チェーンソーを使う理由
- 安全に作業するための注意点
- 剪定後の木の回復
を初心者にも分かりやすく解説します。
目次
イヌシデとは?庭木として人気の落葉樹
イヌシデはカバノキ科の落葉樹で、 日本の庭や公園でもよく植えられている樹木です。
- 成長が早い
- 自然樹形が美しい
- 剪定に比較的強い
という特徴があり、庭木として人気があります。
しかし放置すると高さ10m以上になることもあり、 管理しないと庭を圧迫してしまいます。
今回の現場|3年放置されたイヌシデ
今回剪定したイヌシデは 約3年間放置された状態でした。
高さはおよそ5mほど。
通常の剪定バサミやノコギリでは対応できない太さの枝が多く、 チェーンソーを使用した強剪定になりました。
強剪定とは?
強剪定とは 木の高さや枝量を大きく減らす剪定です。
通常の剪定では
- 枝抜き
- 透かし剪定
が中心ですが、 強剪定では太い枝や幹を切る作業になります。
強剪定が必要になるケース
- 木が大きくなりすぎた
- 隣地に枝が越境している
- 電線に接触している
- 庭の日当たりを改善したい
このような場合に行われます。
なぜチェーンソーが必要なのか
太い枝を剪定する場合、 手ノコでは作業が非常に大変です。
そのため庭師の現場では チェーンソーを使用することが多いです。
チェーンソーは
- 太い枝を短時間で切れる
- 体力消耗が少ない
- 作業効率が高い
というメリットがあります。
ただし危険性も高いため、 正しい使い方が重要です。
チェーンソーの詳しい使い方はこちらの記事で解説しています。
チェーンソーの安全な使い方はこちら
木に登ってのチェーンソー作業の危険性
今回の作業は 木に登っての剪定作業でした。
この作業で最も怖いのが 落下事故です。
実際、造園業では高所作業による事故も多く、 慎重な作業が求められます。
安全対策① 足場を確保する
木の上で作業する場合、 まず安定した足場を確保します。
- 太い枝を選ぶ
- 滑りにくい場所に立つ
- 安全帯を使う
この基本が非常に重要です。
安全対策② エンジンをかけっぱなしにしない
枝を落とす際は 必ずエンジンを止めるようにします。
チェーンソーは アクセルが触れると突然刃が回転するため 非常に危険です。
作業しないときは必ず停止させます。
安全対策③ 枝の落下方向を確認
枝を切る際は必ず
- 人がいないか
- 車がないか
- 建物がないか
を確認します。
太い枝は非常に重く、 落下すると危険です。
↓危険作業をプロに依頼する
剪定前と剪定後の違い
今回のイヌシデは チェーンソーを使い高さを大きく落としました。

剪定前は5m以上ありましたが、 強剪定後は大幅にコンパクトになりました。
落葉樹は芽吹きが強いため、 このような剪定が可能です。
常緑樹では強剪定が難しい理由
常緑樹は強剪定すると
- 芽が出ない
- 枯れ込む
- 樹形が崩れる
可能性があります。
そのため 強剪定は落葉樹向きの剪定方法です。
伐採して分かった枯れの原因
後日、このイヌシデの一本が 枯れてしまい伐採しました。

幹を確認すると 無数の穴がありました。

これは テッポウムシ(カミキリムシ幼虫) の被害です。
テッポウムシは幹の内部を食害し、 木を弱らせてしまう害虫です。
被害が進むと幹がスカスカになり、 最終的には枯れてしまいます。
テッポウムシ対策はこちらを参照
庭木を放置するとどうなる?
庭木を放置すると
- 巨大化する
- 害虫が発生する
- 日当たりが悪くなる
- 近隣トラブルになる
など様々な問題が起こります。
庭木は年1回程度の剪定が理想です。
まとめ|強剪定は正しい知識が重要
今回のポイントをまとめます。
- イヌシデは強剪定が可能な落葉樹
- 太い枝はチェーンソーで剪定
- 高所作業は安全対策が必須
- 庭木は定期管理が重要
特にチェーンソーは便利ですが 非常に危険な工具です。
正しい使い方を理解してから 使用するようにしましょう。
チェーンソーの選び方や安全な使い方は こちらの記事で詳しく解説しています。

