庭師が教える剪定(サワラの特徴や剪定方法を解説)

お世話になっております🙇

今回は少し広めの公園にて剪定作業を行って参りました。

公園の敷地が広いためある程度高さのある樹木が多めに植えられております。

その中で剪定した樹木はサワラになります。

サワラはヒノキやマツなどと同じく針葉樹という種類に分類される樹木で特徴的な葉っぱが印象的です。

ヒノキよりも軽く軟らかいため建築材や器具材に利用されます。サワラの語源もヒノキよりもさわらかであることに由来します。水湿に強く桶やたらいなどによく用いられます。殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物としても使われます。

枝はヒノキほど茂らず、枝と枝の間隔が広くなるため、遠くからでも幹がよく目立ちます。葉の付き方をみるとヒノキよりも隙間が多いです。葉の形状もヒノキの葉の先端は丸く葉裏の白い気孔腺がY字なのに対し、サワラの葉は先端が尖っていて葉裏の白い気孔腺がX字であります。

剪定ですが枝先から何本も枝が出ているのでその中で長いものは全て取り除きます。残すのはその中でも小さく放射状に伸びている小枝で、それを各枝ごとに作っていきます。

具体的に見ていきましょう。

密集しすぎて分かりにくいですが剪定前の枝先です。

この中で長いものを取り除き、小さい枝を何本か残します。

こんな感じです。

これを各枝に行っていくことでもっさりしたサワラからスッキリしたサワラへと生まれ変わります。

注意点ですが枝の中ほどに細かい枝が出ていますがこの枝は全て切り取らず残しておくようにします。

理由てしては将来木を小さくしたいときにこの部分に枝が残っていればこの位置まで詰めることができます。仮にすべて切り取ってしまうと2度と吹いてこないので何年も枝先の枝のみで形を作らなくては行けません。

そうなると段々コブのようになってきて木自体がゴツゴツしてきます。

また葉を残さないぶつ切りもしては行けません。木に葉っぱがのこっていないとこれから先枝葉が出てくることがなくなります。

このようにどこからでも吹いて来るわけではない樹木もあるので注意しましょう!