モミジを美しく剪定する方法(庭師がモミジを柔らかく仕上げます)

お世話になっております🙇

年の瀬なので最近は正月太り前の庭木剪定ということでやらせていただいております。

本日もよろしくお願いいたします。

今回はモミジを整えて参りました。

こちらです。

このモミジは一般的なイロハモミジと違い、年中赤い葉っぱをつけるノムラモミジというものです。

ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種と言われていて普通のモミジと比べて多くの日照を必要とします。

夏の暑さが続くと葉が縮むことや、枯れ込むことがあります。下草を植えたり、敷き藁をするなどして根の周りの温度上昇を防ぐと効果があります。またどのモミジもなのですがテッポウムシという害虫が入りやすく、根を食べてしまうと一気に枯れてしまいます。

剪定はあまり強くしてしまうと枝が暴れたり、樹形が乱れるので間延びした枝を抜く程度の軽めの剪定を行うと自然風に仕上がり、美しいです。

ノムラモミジは基本葉っぱをは赤いですが木によって微妙に葉の色が濃かったり薄かったりするのも特徴です。

話を戻しまして剪定に入ります。

先ほど行ったように強めの剪定は避けるようにして自然風に仕上がるように間延びした枝を抜いて細かい枝を多く残すようにします。

写真を見てみると輪郭から所々間延びしている枝が出ているのがわかると思います。毎年形を整えるように剪定しているので極端には暴れていません。今年も所々間延びした枝を剪定して形を整えていきます。

作業後です。間延びした枝を落とすだけにしてうっすら透けるようにしました。シンボルツリーでもあるので多く葉を残して風格が出るように意識しました。

場所によってはもっと切ってほしいと言った場合もありますが施主さんによって違うので意見を正確に形にするようにこれからも心がけて行きます。

具体的にどの枝を切ってどの枝を残すか全体写真のみだと中々分かりにくいと思うので

別のモミジ剪定の写真動画を交えて説明します。

どの枝を抜けば柔らかく仕上がるでしょうか?

このように枝の流れを生かすような残し方を各枝で作っていくと自然と柔らかく美しい仕上がりになります。

また先ほど出てきたテッポウムシですが木に入ってしまうと厄介で根を食べるため中々駆除が難しいとされます。

テッポウムシはそもそもなんなのかということですが簡単に言うとカミキリムシです。

どうすればいいかとご意見をいただきこともありますので

いくつか対処法を記載します。

1.入り口を塞ぐ

そもそもどうすればテッポウムシと見極められるのか?一番簡単なのは根元におが屑が落ちているとテッポウムシが入り込んでいる可能性が高いです。そうなると根元から侵入して卵を産みつけるのでそこを塞ぎます。塞ぎかたは市販のビニルテープを使ってもいいですし、木工用ボンドなどでも良いでしょう。

2.農薬を使う

こちらは根元に見つけた穴から専用の農薬を穴に注入して駆除します。カミキリムシ専用の農薬はホームセンター等で販売しています。

3.あらかじめ木をコーティングする

木にテッポウムシが入り込まないように液状の樹脂フィルムのようなもので幹自体をコーティングする方法もあります。樹脂フィルムもホームセンター等で販売しています。

このように意外とホームセンター等で揃うものが多いのでご自分でも比較的簡単に出来るため、テッポウムシを疑ったら駆除をしてみるのも良いかもしれません。