<必見>支柱の目的 (庭師が教える支柱の目的と種類、やり方を解説!)

お世話になっております🙇

今回は少し違って樹木を支える支柱についての事を話します。

支柱の目的は植栽直後の樹木は、安定せず風などで倒れてしまう恐れがあります。

そのため根が根付くまで倒れてしまうのを防ぐ目的があります。

この樹木の下部に立っているものが支柱になります。ちなみに樹木はモッコクです。

この支柱は二脚鳥居支柱と言います。

二脚鳥居支柱とは 「鳥居支柱」と呼ばれる樹木を支えるための支柱のうち、柱を2本用いるものです。 三脚鳥居支柱や四脚鳥居支柱などよりも鳥居の元の形に近い形式と言えます。

杭の長さ(縦)は規定によるが横木から950㎜です(土から見えている部分)。埋める前は1800㎜です。

横木の出っ張りが前で前に樹木を立てます。

横木と樹木は杉皮を樹木に巻き、シュロ縄による綾割掛(前から見て❌になる)で縛ります。

右下から左上に出して一回ぐっと縛り右下から三週左下に周り三週

三週目最後は前に来ないで割り(縛りを強固にするために間をぐるりと縛ること)を二週いれて右上から最初のシュロ縄とでいぼ結びを中心で入れます。

杉皮を巻く理由は縛ったときに樹木を傷つけないためです。

今回は添え木をつけて完成なので添え木をつけます。添え木は根鉢の上に正面から見て右側にまっすぐ立てます。横から見てもまっすぐにするようにします。

横木とぶつかるところでインパクトで穴開けして釘(10センチ)で固定します。釘を打った場所に針金で綾掛けに結びます。右三週 左三週 割二週で最後の捻って切り取り、中へ目立たないように押し込みます。

最後は添え木と樹木とで上、中、下と三ヶ所を杉皮を樹木に添えて割掛で結びます。

割掛は一方向のみで縛ることで終わりに必ず割を二週入れるようにし、最後にいぼ結びで結びます。

これで二脚鳥居支柱の完成になります。

今回鳥居支柱を作ってみて思ったのは鉄線を綺麗に巻くことが難しい事です。

シュロ縄は比較的やり易いのですが鉄線は廻したりする関係で真っ直ぐに巻けずに交差したりしてしまうことがあります。こうなってしまうと鮮明に目立ってしまうので気を付けなければ行けませんがこればかりは場数を踏まないといけないですね!

練習あるのみです。

そもそも何故支柱を立てるのかと言いますと、植え付けた樹木が倒れたり、風で揺れ動かないよう固定するためで、樹木の形状や用途により適した支柱を用います。

今回の二脚鳥居支柱の添え木付きは幹周が9~29cmの樹木に使います。それよりも大きいものには三脚鳥居支柱などを用います。幹周が大きくなるにつれて強度をあげていくと思っていただければ良いです。

非常に手間で時間のかかる作業ですが完成すると非常に美しいです。

この支柱の結びかたの詳しい解説↓

youtubeから引用
youtubeから引用

支柱の基本となるのはイボ結びという結び方になります。

この縛りによって支柱をした際に簡単に取れにくくするのです。

イボ結びは説明すると中々難しいので

こちらを参照下さい!↓

youtubeから引用